僕の彼女シリーズ 8 (ページ17)

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「持ってく？甘いの。差し入れに」

『……うん』

久し振りに聞いた気がする、蚊の鳴くような頼り無い声。

「じゃあ半分こしようね？」

『うん』

可愛いなぁ～

ふと見せる男らしいテグンも好きだけど、こういう素直で末っ子らしいテグンも可愛くて大好き。

明日会いに行ったら、どっちの彼を見せてくれるのかな？

「テグナ、寝る？」

『ん、いや……』

「もっと電話してていい？」

私も素直になれば、二人の甘い時間の完成。

クスッ……って小さく笑った彼の今の顔だって想像出来る。

Vアプリでもコンサートでもメンバーと話してる時でも違う。
ファンにも見せない笑顔。

でしょ？

『うん。僕ももっと声聞いてたい』

この電話は40分越えてみせる。

なんて、変な張り合いが一瞬だけ頭に浮かんで消えた。

愛は時間じゃ測れないもんね？

取り敢えず、

「明日どんな服で行けばいい？」

『あぁ……そうだよね』

一緒にこの難題を解決しよう。

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