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僕の彼女の愛妻弁当 ページ1
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僕の彼女はよく僕に食料を持たせてくれる。
『忙しくてもちゃんと食べてね？』
って。
大抵はポケットに収まるようなおやつ。
でもスケジュールがハードになってくると、
米を器用に三角に握って、中に具が入った″おむすび″や、サンドイッチや、タッパに詰めた海苔巻きをよく作ってくれる。
そして今日はなんと……
パカッ
弁当だ。
前リクエストしといたからだ。
朝渡された時に聞いてから、もう開けたくて堪らなかった。
だから我慢した。
事務所に着くまで。
衣装に着替えるのに更衣室に入って、バッグから取り出してこっそり覗いたら、凄く良い匂いが広がって、朝御飯食べてきたのに涎が出た。
急いで仕舞って、ちゃんと真っ直ぐバッグの底に戻して鏡を見たら、
小学生みたいな顔でヘラヘラしてる僕がいて、
自分でビックリして恥ずかしくなった。
ハートだった……
目に焼き付いた米の上のピンク色のハートが後遺症過ぎて……
HK「ひょーん？まだですかぁ？」
N「テグナー！早く出てこい！」
もう暫くココから出られそうにない。
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作者名：サラン | 作成日時：2017年7月4日 6時
