僕の彼女シリーズ 6

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「……可愛い」


「…………可愛いじゃヤダ」


「だって可愛いもん」


「どこが？」


「可愛い目と眉毛が見えてるから」


「………」


ジッと、覗く黒い瞳に見つめられて、愛しくなって見つめ返していると……


「……ん……」


気付いたら唇が触れていた。





頭を引き寄せて、欲しかった体温を唇に受け止める。


「……テグナ……可愛い」


「……可愛くない」


呼吸の合間に呟くと、怒ったように激しくなる口付け。




結局最後には、『可愛い病』が私に移って、私の方が連呼してた。









朝、アラームを止めて、改めて新しい髪型の彼を見る。


確かに黒髪長めも好きだけど、コレも悪くないかな？



「なに見てるの？」


何の前触れも無く、パッと開いた切れ長の目に驚かされる。


「やっぱり可愛いなって思って」


前髪に触れて弄ると、


「……もういいや」


諦めたように溜め息をついて枕に突っ伏した。



布団を捲って、うつ伏せになってる彼の広い背中にくっついて、


「可愛くて好き」


言いながらちょっとドキドキしたりして……。


だってホントだもん。


やっぱり酒臭いけど、可愛いから許す。


そんな背中越しに振り返った彼も、遂には照れて嬉しそう。



「……Aが好きならいいよ」


「ん？何？」


「何でもない」


「あっ」


腕を引かれて、あっという間にテグンの腕の中に引き摺り込まれた。



「寝癖、酷いけど」


「後で直して」


「……何で私が……」


「だってAのだから」


朝から我が儘。


でも、許しちゃうでしょ。



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