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「……好きだよ」
もう、言わないと、口に出さないといられない。
「……知ってるもん」
照れてるのか、まだちょっとだけ怒ってるのか、顔を上げずに僕の胸の中で籠った返事をするA。
こんなに、17年間も、ずっと顔を見てきたくせに、今、この瞬間だってその顔を見たくて堪らない。
「顔上げて?見せて?……キスしたい」
耳元に彼女が弱い声を落としてみれば、ピクッと反応するのに、変なところでやっぱり強情なAは首を振って拒否してくる。
だから、
「あっ」
子供みたいに抱き上げて、そのままソファーにまた腰を下ろして、僕の上に彼女が跨がるように座る形にした。
下から見上げるAの顔がやっと見れて、その可愛さに僕はメロメロになってしまう。
僕の胸に両手を着いた彼女の両手首を、やんわりとホールドして、逃げられないようにしてから顔を近付けると、
「ん……」
まだ唇が到達してもいないのに、小さな声を洩らして、瞼を閉じた。
……ヤバイ……
僕の中の支配欲が目を覚ましてしまった。
期待通りにキスをして、しつこいくらいに舌を食む。
Aはこうされるのに弱い。
お揃いだと言って喜んでいたタンクトップの上から、ちょうど僕の手に収まる胸の膨らみに触れると、
「んっ」
ピクッと震えて、指先に僅かに感じる先端が硬く尖ってきたのを感じて……
完全に僕の欲望のスイッチが入った。
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ERI(プロフ) - サランさん» 是非!宜しく御願いします (2016年10月10日 14時) (レス) id: 50277497f7 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - ERIさん» ERIさんありがとうございます(>_<)そう言って頂けると、凄く嬉しくて励みになります!今後とも宜しくお願いします(*^^*) (2016年10月9日 22時) (レス) id: 6dcd7388fb (このIDを非表示/違反報告)
ERI(プロフ) - サランさん» お返事ありがとうございます!新しいの見ました!凄く面白いです!また次の更新期待してます! (2016年10月9日 15時) (レス) id: 50277497f7 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - pubuさん» pubuさん、ありがとうございます!読んで頂き、更にコメントまで頂けて、恐悦至極です(>_<)これからも頑張るので、宜しくお願いします! (2016年10月9日 8時) (レス) id: 6dcd7388fb (このIDを非表示/違反報告)
pubu - 初めまして^ ^実は密かに拝見させていただいてました> <僕の彼女シリーズが大好きでいつも更新楽しみにしています♪これからも更新頑張ってください!応援してます! (2016年10月9日 0時) (レス) id: c5f36204de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サラン | 作成日時:2016年8月31日 0時