あの頃のように【番外編】 (ページ16)

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土曜日。

母「サラン、お父さんに高い物買わせたらお小遣い没収だからね？
お父さんも。サランに勝手に何か買わないでよ？」

朝、毎回のお約束でお母さんに釘を刺されて、二人でデートに出掛けた。

父「サラナ、何が欲しいの？」

「え！？いいの！？」

父「良くはないけど、モノによる。
それに、もうすぐお母さんの誕生日だろ？
お母さんにも何か買ってあげたいから」

車を運転するお父さんは、そう言いながらお母さんの事しか考えてないみたい。

助手席から見る横顔はクールだけど、きっと頭の中ではいろいろ考えてみたりしてるんだろうな。
だって、眼差しが優しいもん。

「そうだ！二人で旅行行っておいでよ！
この間お母さん旅行行きたいって言ってたよ？」

父「お母さんと二人で？……そんな……
ジェファナだっているし……」

「私達がいるから大丈夫だよ！
お母さん、この間日本に行ったの凄く楽しかったって。今度はお父さんと二人がいいって言ってたよ～？」

あ、ニヤけそうなの唇噛んで堪えようとしてるけど、バレバレだよ？

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