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私はチョン家のお姫様 1 ページ13

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「パパ〜、土曜日は?」


父「お父さんと呼びなさい。お母さんに聞いた?」


「やだ〜、二人でデートしたい〜」


父「……しょうがないなぁ」


「やった!絶対ね?約束だよ?」


父「分かったよ」


「行ってきまーす」


父「気を付けろよ?変な男に声掛けられても無視するんだよ?」


「はいは〜い」



車から降りて学校の門を抜ける。


気分はルンルン♪

だって土曜日にあのブランドの新作バッグ買ってもらうもんね〜♪



私はチョン家の可愛い可愛いお姫様。

自分で言うのもなんだけど、小さい時からそう言われてるんだもん。



そして、今のは私のお父さん。


私はお父さんが大好き。

格好良くて優しくて私を甘やかしてくれるから。


将来はお父さんを越えるような男の人とじゃなきゃ結婚しないって決めてるの。

まぁ、そんな人いないと思うけど。



もちろんお母さんも好き。

友達みたいに何でも話せるし、女の子のいろんな相談に乗ってくれる。
うちは男ばっかりだから。




お父さんとお母さんと、お兄ちゃんと弟が二人。

弟のホンビナも男だったから、お父さんがどうしてももう一人女の子が欲しいってお母さんにお願いしたんだけど、産まれてきたのはまた男の子だったっていうね。


でも、今ではそれで良かったって思ってるの。

だって、女の子が私だけじゃなかったら、こんなに可愛がってもらえないでしょ?




お母さんはそうでもないけど、お父さんは私を凄く溺愛してる。


私は、どちらかと言うと、目元以外はお父さん似かな?
って思うんだけど、お父さんに言わせれば、お母さんによく似てるんだって。

確かに目は整形いらずのパッチリ二重でお母さんに感謝だけど、肌の白さもスラッとした体型も、自慢の綺麗な鼻筋も、お父さんに貰ったもの。

おかげで高校ではミスに三年連続で選ばれてるんだから。


ね?
やっぱりお姫様でしょ?


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作者名:サラン | 作成日時:2016年8月12日 19時

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