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LE母『Aちゃん？来てくれたの？
テグナ喜ぶわよ。入って入って？』
『っ……』
強引に押し込まれて、テグンの前に押し出された。
LE『A……』
顔が見れなくて俯いていると、彼のギプスを嵌めた痛々しい腕が嫌でも目に入る。
不意に、動く方の手で私の手に触れてきた彼にビクッとしてしまった。
LE『……痛い？』
ガーゼはしてあるけど、只の掠り傷。
治りやすいようにそうしてあるだけなのに、テグンは辛そうな顔をした。
首を振るけど、
LE『他には？』
ベッドから降りそうな勢いで私を確認しだす。
再び首を振ると、今度はジッと私の顔を見つめてくるのを感じて顔を背けた。
LE『……どうしたの？』
また首を振る私の手を、あの時の様に彼が掴んだ。
どうしよう……声が……
母『テグナ、Aちゃん声が出ないのよ』
LE『……え？』
お母さんがバラしてしまって、テグナが両目を見開いて私を見た。
LE『……なんで…』
母『この子、泣いてばっかりいるから今ちょっと喉が腫れてるんですって。
でも直ぐに治るみたいだから、大丈夫よ』
どうしてそんな事テグナに言うの！？
お母さんの裏切りが恨めしくて睨んでも、肩を竦めるだけ。
LE『僕は大丈夫だよ？』
ギプスを嵌めた腕を見て、そんな言葉が信じられる程能天気じゃない。
LE母『Aちゃん、そんなに自分を責めないで？私達は逆に誇りに思ってるのよ？
大切な子を守ったんだもの。
流石私達の育てたテグンだって』
LE『母さん！』
テグンが赤くなっておばさんに訴えるけど、そんなおばさんも私のお母さんのように肩を竦めるだけ。
LE母『とにかく、二人とも早く治さないと。
学校にも行けないでしょ？
Aちゃん、テグナまだ一週間は入院しなきゃいけないの。だから、その間の勉強、来て教えてあげてくれる？』
一生懸命頷くと、おばさんは優しく笑って、テグンに掴まれたままの腕にはキュッと力が加わった。
私の為に傷付いてしまった彼の為に、出来る事があると知って、ほんの少しだけ救われたような気がした。
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サラン(プロフ) - なっつみーさん» なっつみーさんありがとうございます！(*^^*)感想いただけるととても励みになります！きゅんきゅんしてもらえてありがたいです〜(>_<)これからも頑張りますね！ (2016年6月4日 7時) (
レス) id: 6dcd7388fb (このIDを非表示/違反報告)
なっつみー(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。朝からきゅんきゅんです！これからも頑張ってください！ (2016年6月4日 6時) (レス) id: 3fffeea110 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - hanaさん» hanaさん、ありがとうございます(*^^*)感想頂けて嬉しいです！励みになります(>_<)これからも妄想の端くれを拙い文章で表現出来るように頑張りますね！ (2016年5月23日 13時) (レス) id: 6dcd7388fb (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます。ほっこりカップルで癒されます！ほんと女の子は分からないな〜て、思いつつも好きが止まらない感じ、妄想しまくっちゃいます。笑これからも楽しみにしてます！ (2016年5月22日 16時) (レス) id: de9204c906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラン | 作成日時：2016年4月27日 0時
