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「タクシー捕まえたよ〜」
「ほら、二人とも乗って」
気を利かせてくれる友人達。
「ありがとう」
テグンに肩を抱かれ、泣いた顔を隠しながら皆にお礼を言って乗り込む。
「皆も、気を付けてね。ありがとう」
私の代わりにテグンがちゃんとそう伝えてくれて、隣に乗ってきた。
「お願いします」
発進すると同時に、手を繋いでくれる彼の肩に頭を預けると、優しく髪を撫でてくれた。
マンションの近くでタクシーを降りて、手を繋いで歩く。
「寒くない？」
テグンがそう言ってパーカーを脱ごうとするから、
「大丈夫。こうしてるから」
繋いだ手を彼のパーカーのポケットに入れて、更に腕に抱き付いて見上げると、街灯に照らされた眼差しが細められて優しく笑った。
「ただいま」
玄関で靴を脱いだテグンがそう言うのを聞いて、嬉しくて思わず見つめてしまうと、照れたようにはにかむ。
小さく首を傾げる彼が、少し泣きそうに私を抱き締めてきて、思いきりその胸に顔を埋めた。
「……ごめん」
「私が悪いの」
「違うよ。最初から 、″行っておいで ″って言えない僕が悪いんだ」
「酷いこと言ったの私だもん」
「まぁ、さすがに ″会いたくない ″はキツかったな……」
「ごめんね？会いたかったよ、本当は。
本当はずっと声が聞きたくて……テグナがこうして ″ただいま ″ って帰ってきてくれるの、待ってた……」
「僕も……」
ギューッと苦しくなるくらい抱き締められる。
「会いたくて……Aの声が聞きたくて……凄く不安だった……。
でもまた ″行くな ″って言っちゃいそうで、電話も、何も出来なかった……」
「テグナ……」
「閉じ込めておきたいんだ……本当は。
誰の目にも晒したくない。
……こうして、可愛い格好するって思うと尚更……
嫉妬ばっかりしてごめん……でも、信じてない訳じゃないから……」
「うん、分かってる。私だって、テグナが女の子もいるところに行くのなんて嫌だもん」
顔を見合わせて、吸い寄せられるように、何度もキスをする。
「 ″別れる訳無い″って言ってくれて……ありがとう」
「本当の事だよ」
少し首を傾げて、優しい眼差しで微笑みながら迷わずそう言ってくれた。
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サラン(プロフ) - なっつみーさん» なっつみーさんありがとうございます！(*^^*)感想いただけるととても励みになります！きゅんきゅんしてもらえてありがたいです〜(>_<)これからも頑張りますね！ (2016年6月4日 7時) (
レス) id: 6dcd7388fb (このIDを非表示/違反報告)
なっつみー(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。朝からきゅんきゅんです！これからも頑張ってください！ (2016年6月4日 6時) (レス) id: 3fffeea110 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - hanaさん» hanaさん、ありがとうございます(*^^*)感想頂けて嬉しいです！励みになります(>_<)これからも妄想の端くれを拙い文章で表現出来るように頑張りますね！ (2016年5月23日 13時) (レス) id: 6dcd7388fb (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます。ほっこりカップルで癒されます！ほんと女の子は分からないな〜て、思いつつも好きが止まらない感じ、妄想しまくっちゃいます。笑これからも楽しみにしてます！ (2016年5月22日 16時) (レス) id: de9204c906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラン | 作成日時：2016年4月27日 0時
