僕の彼女の家出 1 ページ21
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……やってしまった……
リビングに無造作に置かれたメモに、
″実家に帰ります″ の文字。
しかもちょっと殴り書き。
誰も居なくなった部屋で頭を抱えてソファーに沈んだ僕は、昨日の自分を後悔していた。
事の発端は昨日。
帰ってきたらAの髪が肩くらいまで短くなっていた事。
驚いたのとショックで、
『え！？……なんで？』
思わず洩れてしまったその反応がいけなかった。
静かに怒りを抱えた彼女が、夜は僕に背を向けて眠り、今朝にはいつも通りだけどやっぱり喋ってもらえず、そして今、仕事から帰ってきたらこの状態。
……だって……
ショックだった。
別にロングヘアーが特別好きな訳じゃないし、ショートヘアーが嫌いな訳じゃない。
だけど、僕はAがフワフワで長い髪を器用にポニーテールに縛っているところを見るのが好きだった。
昨日位の長さならポニーテールは出来ると思う。
でも違う。
マニアックかもしれないけど、縛った時にユラユラ揺れる髪が良かった。
でもあれでは……絶対揺れない。
それを、見た瞬間に考えてしまって……。
あぁ……なんでいつもみたいに一呼吸置いて考えてから発言しなかったんだろう？
Aといるとつい素の自分が出てしまって、油断していた。
……実家って……
彼女の実家は日本だ。
迎えに行けるスケジュールの余裕なんて……
「あぁ〜……」
声に出た落胆と後悔が、静か過ぎる部屋に虚しく響いた。
あれから三日経った。
マネージャーに何度確認しても、スケジュールは何ともならないまま、Aを迎えに行けず、連絡も拒否られて、僕のコンディションは最悪だった。
そんな時、明後日の撮影の打ち合わせをしていて、大幅にセットを変更する流れになった。
衣装や小道具の準備期間を考えると、どうしても日程をずらすしかないということになり、僕は何とか表情に出さずに、頭の中ではもう飛行機に乗っている自分を想像していた。
予想通りその日のスケジュールが空いて、絶対にその日は休むからとマネージャーに念を押して、速攻日本行きのチケットを予約。
普段のんびりしているけど、こういう時の仕事は早いんだな……
なんて、ほんの少し出来た心の余裕からか、自分でそんな事を思ったり。
……これでやっと迎えに行ける。
まだAの怒りを沈めてもいないのにそんな風に安心したりして、その日は久し振りに眠れた。
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サラン(プロフ) - なっつみーさん» なっつみーさんありがとうございます！(*^^*)感想いただけるととても励みになります！きゅんきゅんしてもらえてありがたいです〜(>_<)これからも頑張りますね！ (2016年6月4日 7時) (
レス) id: 6dcd7388fb (このIDを非表示/違反報告)
なっつみー(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。朝からきゅんきゅんです！これからも頑張ってください！ (2016年6月4日 6時) (レス) id: 3fffeea110 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - hanaさん» hanaさん、ありがとうございます(*^^*)感想頂けて嬉しいです！励みになります(>_<)これからも妄想の端くれを拙い文章で表現出来るように頑張りますね！ (2016年5月23日 13時) (レス) id: 6dcd7388fb (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます。ほっこりカップルで癒されます！ほんと女の子は分からないな〜て、思いつつも好きが止まらない感じ、妄想しまくっちゃいます。笑これからも楽しみにしてます！ (2016年5月22日 16時) (レス) id: de9204c906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラン | 作成日時：2016年4月27日 0時
