僕の彼女と僕の弟 1 ページ16
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ついに……僕が怖れていた日が来てしまった……。
僕が不在のうちに交わされたAとホンビナの約束。
……あぁ……本当に嫌だ……
滅多に風邪なんかひかないホンビナが咳をしだして、何となく嫌な予感はしていた。
そのうち鼻水も啜りだして、それでも何とか仕事を片付けて夜帰って熱を測らせたら、38℃近くあって、Aが、
『家に連れておいで。誰かに移ったら大変だし、皆だって明日も仕事でしょ？
私なら看てあげられるから』
と言い出して、僕以外、マネージャーも含めて、
『申し訳ないけど有り難い』
と言ってあっさりホンビナを託してしまい……
今に至る。
「テグナも今日は向こうで寝てね？」
「え！？何で！？大丈夫だよ！」
「それじゃ意味無いでしょ。
ほらほら早く！風邪ひきやすいんだから、こっち来ちゃダメ！おやすみ！」
「え、あっ！ちょ……」
僕の抵抗も虚しく、家を追い出された。
宿舎のソファーを陣取って不貞腐れていると、ハギョンが座るスペースも無いのにグイグイ尻を捩じ込んできて、無理矢理座ってくる。
「テグナ〜？僕の赤ちゃんテグナ〜？」
「……お前のじゃない」
不満の矛先をヤツに向けて思いっきり睨んでも、分かりきった事だが彼には効かない。
「あれ？赤ちゃんはいいの？」
イラッ……
……ダメだ。こいつといるとイライラする。
全く退く気が無いハギョンに諦めて、久し振りに自分の布団を引っ張り出して仰向けに寝転がった。
……何してんだろ……
隣が気になってしょうがない。
こっそり耳をそばだてても、物音一つしない。
Aがいつも僕を看病してくれる時みたいにしているなんて、考えたくもないけど、想像してしまうのはそんなシチュエーション。
彼女はいつも、僕が風邪をひいたからといっても同じベッドで寝てくれる。
僕が寝ている間もこまめに起きて、熱を確認したり、汗を拭ってくれたりしてくれていて、僕がふと目が覚めた時も分かるみたいで直ぐに起きて、水を飲ませてくれたり、汗で服が濡れたら着替えさせてくれたり……
本当に甲斐甲斐しく看病してくれる。
熱で辛いのに、幸せを感じてしまう程。
ホンビナにもそんな風にしてたらと思うと、とても眠れそうにない。
こんな事で嫉妬するなんて子供っぽいって分かってるけど、Aが絡むと僕は心の狭い男に成り下がってしまうのだ。
……あぁ……無理……
その晩は、僕には地獄でしかなかった。
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サラン(プロフ) - なっつみーさん» なっつみーさんありがとうございます！(*^^*)感想いただけるととても励みになります！きゅんきゅんしてもらえてありがたいです〜(>_<)これからも頑張りますね！ (2016年6月4日 7時) (
レス) id: 6dcd7388fb (このIDを非表示/違反報告)
なっつみー(プロフ) - いつも更新を楽しみにしています。朝からきゅんきゅんです！これからも頑張ってください！ (2016年6月4日 6時) (レス) id: 3fffeea110 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - hanaさん» hanaさん、ありがとうございます(*^^*)感想頂けて嬉しいです！励みになります(>_<)これからも妄想の端くれを拙い文章で表現出来るように頑張りますね！ (2016年5月23日 13時) (レス) id: 6dcd7388fb (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます。ほっこりカップルで癒されます！ほんと女の子は分からないな〜て、思いつつも好きが止まらない感じ、妄想しまくっちゃいます。笑これからも楽しみにしてます！ (2016年5月22日 16時) (レス) id: de9204c906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サラン | 作成日時：2016年4月27日 0時
