あかがみんクラフト~短編集~

よっぴ〜*ﾟ嫉妬 ページ6

よっぴ〜side


よ｢最近ともさんとLINEしてんの？｣


コーヒーを入れてるAにそう聞いてみた。

昨日ともさんが、AとLINEしてるって言っててビックリした。


｢してるよ？｣


よ｢なんで俺に言わないの？｣


｢ダメだった？｣


コーヒーカップを、はいって俺に手渡す。


よ｢ダメではないけど、俺知らなかったし。｣


｢言ったほうがよかった？｣


言ってくれなかったのも嫌だったし、頻度とか何話してんのかとか気になるし。

俺的には気に入らない。


よ｢俺が知らなかったらおかしいだろ。｣


｢そうかな〜…あ、このクッキー美味しいよ！｣


あーんしてって口元にクッキーを持ってこられたけど、口を開けなかった。


｢怒ってるの？｣


そう聞いてるけど、俺の顔を見れば不満がってることはAはわかってる。


よ｢毎日してんの？｣


｢たまにだよ。｣


よ｢ともさんと何話すことあんの？｣


｢お料理の相談とか、うさぎさんの事とか。｣


よ｢それだけ？｣


不機嫌そうに質問する俺の顔をAが覗き込んできた。


｢ヤキモチ妬いてるの？｣


そう聞かれて、はい妬いてますなんて言わないことをわかって聞いてくる。


よ｢別に。｣


Aは立ち上がって、スマホを持ってきた。


よ｢何。｣


｢見て？｣


見せられたのはLINEのトーク画面。


よ｢別に見せてくんなくていいけど。｣


そうは言いながら気になるのが男心ってもんだ。

サッと目を通した。


よ｢…あ。｣


『鳥ちゃんのためにシチュー作りたいんですけど、コツってありますか？』

『ともさんに教えて頂いたティラミス作りました！
鳥ちゃん美味しいって食べてくれました(´∀`)』

『鳥ちゃん最近風邪気味なんですけど、風邪に効くお料理ありませんか？』


…俺のことばっかり。


｢心配すること…何もないよ？｣


よ｢…わかってる。｣


｢鳥ちゃんが嫌なら、もうしないけど…。｣


よ｢料理の先生いなかったら、A困るんじゃない？｣


たまに失敗するし？って笑ったら、失敗は成功のもとでしょ！って顔を赤くして怒った。



よ｢…なんかごめん。｣


｢ともさんと変な関係だと思った？｣


よ｢そうは思ってないけど…。｣


チラッとAを見たら微笑まれて、こいつのほうがずっと大人だなって。
俺はガキだなって思った。


よ｢男は独占欲強いの。そういうことにしといて。｣


照れ隠しにAを抱き寄せたら、わかった…って耳元で囁かれた。

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