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ドラマの5話の撮影後、公式YouTubeに
アップするドラマのインタビュー動画を
取るために、ヘアメイク中。
'' 平野紫耀、鈴木Aのダブル
主演、ドラマ「パーフェクトヒロイン」
1月28日スタート！！ ''
壁に貼られたポスターには紫耀くんと
私が見つめ合っているドラマのメイン画像。
紙の中のことなのに、撮影した時のことを
考えると心臓が鳴り止まない。
優しく微笑んで、私の頭に手を乗せた彼は
誰しもが釘付けになってしまうほど、美しい。
あんな至近距離で拝められたこと、
一生重んじると決めた日だった。
メ「Aさん、疲れてないですか？
さっきから、ぼーっとしてますけど……」
アイロンで私の髪を巻きながら
そう嘆くメイクさん。
「へ、いやいや！全然大丈夫ですよ！
でも、最近ちょっと忙しくて……笑」
メ「ほんとですよね…！
ほんと、見ない日ないですもん」
「いやいや、そんなにじゃないけど笑
ありがたいよね、こんな私に興味を
持ってくれる人がいることが。」
メ「何言ってるんですか！魅力的
すぎて、目がチカチカしますっ！！」
「ふふっ、ありがとうございます！」
こういう何気ない会話も大好き。お世辞とか
いう概念もあるけど、やっぱり褒められると
嬉しいし、もっと頑張ろうって思える。
メ「はい！こんな感じでどうですか？」
後ろもしっかり鏡を使って見せてくれる。
ゆるく巻かれた髪は自分では絶対できない
ような高度な巻き方。
「わぁ…！すごい！めっちゃ可愛い…
ありがとうございます！！」
常に感謝は忘れずに。しっかりお辞儀をして、
メイクルームを出る。
「お待たせしましたー…」
スタ「お！いいね〜！」
紫「可愛い！髪、巻いたんだ！」
'' 可愛い '' 何気なく君が放った
その言葉に私はとんでもなく緊張する。
「あ、うん。ありがとう、！」
私の気持ちは君には絶対に伝わらない。
…………伝わってはいけないものだから。
じゃあ、撮影始めるよー、というスタッフさんの
掛け声で、私の隣にピチっと並ぶ紫耀くん。
若干触れ合っている肩が熱い。
3、2、_はい！というスタッフの声と同時に
私は少し、紫耀くんの方に体を寄せた。
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作者名：憂流。 | 作成日時：2023年4月9日 14時
