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やっぱり、行くしかない。
リビングのドアの前で悶絶すること、15分。
15分もの間、ずっと携帯をいじっている彼。
ここ、どこの家だとか、誘拐されてるんじゃないかとか、
そういうものってちょっとは考えるものじゃないの？
…………まさか、警察に電話なんてしてないよね。
やばい。そうなると、やばい。
そう感じたときにはもうリビングのドアを勢いよく
開けて、彼の視界に入る。
「あっ………えっと………、起きた、？」
起きてたことなんてずっと知ってたけど、ここは
私の女優魂で今お風呂からあがってきたように振る舞う。
紫「…………A……………、！？」
紫「えっ………こ、ここって……Aの家……！？」
「あっ、ちょっと、その……落ち着いて！！」
真ん丸の瞳を見開いて、漫画のような表情をみせる
ものだから、こっちが慌ててしまう。
「違うから！紫耀くん、酔って寝ちゃって、住所聞いても答えてくれなかったから、、その………」
紫「え……………俺、、、いや…………まじで、？」
「う、うん…………、だから、家に連れてきちゃって…」
絶対にやばい女だと思われた。
あぁ。明日からドラマの撮影どうすればいいんだ。
気まずくなるのも絶対に嫌なのに………
彼と目を合わせるのが怖くて、自然と声が小さくなり
俯いてしまう視線。
紫「………いやっ………その、、ほんっっっとにごめん！」
何を言うかと思ったら大声で謝罪する彼。
彼の声にびっくりして思わず顔を上げると、目の前で土下座をする姿が見えて、思わず目を見開く。
「えっ、！！ちょ！なんで、！頭上げて紫耀くん、！」
紫「俺、、、なんか………言ってた、？」
「…………えっ、、？」
バッと頭を上げたと思ったら、困り眉で不安そうに
こちらを見つめる視線にパンチの強すぎる言葉もセットで。
「……………な、んも言ってなかったけど、」
紫「え、ほんと？ほんとに？」
「え、あ、うん…、」
紫「良かった、、……〜、、」
紫「あっ、あと馴れ馴れしくソファー座っちゃった、、」
「えっ、？…………………、あはは！！！」
紫「え、なんで笑うの」
いかにも悲しい顔でそう言うものだから、可笑しくって。
「そんなことで謝んないでよ 笑」
紫「とにかく、、迷惑かけたよね、、ごめん」
「全然大丈夫だよ、今日は終電もう無いから、、、、……泊まってく、？」
〜
続く (更新停止中)
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作者名：憂流。 | 作成日時：2023年4月9日 14時
