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(Aside)
「えっと〜、、、」
え、なにこの状況。
私のとなりにはキラキラとした目で私を見つめる
海人くん。
そして、べろんべろんに酔っている私の片思い相手、
平野紫耀。
ご飯に誘われ、待ち合わせしていたお店に入ってた
途端、この状況。
…………意味が分からなすぎるんですけど。
「えっと〜、、海人くん、？」
海「ん〜？」
ストローでりんごジュースをズズズと飲む海人くん。
海「、、あ、」
「え、？」
海「ごめん、もう時間だ！帰るわ！」
「え、は？ちょ！海人くん！？」
スマホの時間を確認し、バタバタと慌てたと思うと、
テーブルの上に一万円札をおいて、
海「じゃ！あとは頼んだ！」
ごちそうさまでしたぁ！と、お店に挨拶しながら
帰っていく海人くんの背中を眺めながら、私は１人で混乱する。
えっと、この横に居る酔っぱらいはどちらへ？
私だって全く酔ってないわけではない。
酒豪な訳でもないし、どちらかといえば弱い方。
時刻は10時。
どうしよう。
紫耀くんの家も知らないし、呑気に横で眠っている
彼の顔を眺める。
紫「ん、、、A、、」
「………、え、紫耀くんー、？」
体を揺すっても、ぺちぺちと方を叩いても、
耳元で叫んでも、びくともしない彼。
こりゃ、相当酔ってるな。
タクシーに乗せたとしても、この酔っぱらいが１人で
無事に家まで帰れる気がしないし、何よりこの人は
超超超有名人。
酔っぱらってるところに変なファンが絡んできたら、
嫌な予感しかしない。
こうなると、、
「家、、、？」
明日の仕事は午後から。
彼の仕事は分からない。でも、海人くんとかに聞けば
なんとなく分かるかもしれない。
テーブルに突っ伏して寝てる紫耀くんを、横に
お会計を済ませる。
「紫耀くん！！起きて！」
バシバシと背中を叩くと、不機嫌そうな声を
あげる彼。
不機嫌なのはこっちなんですけど。
そして、無理矢理起こし、呼んでいたタクシーに
乗せれば一段落。
相変わらずきれいな寝顔でぐっすり眠る紫耀くん。
思わず見とれちゃうほど、本当に美しい顔。
一緒に居るだけで、こんなドキドキする相手なんて
" 君 "しかいないんだけどなぁ〜、、
〜
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作者名：憂流。 | 作成日時：2023年4月9日 14時
