Step9 ページ10
体育館から退場して教室に戻ると、学校や寮での詳しい生活の仕方を説明された。
「入学式お疲れ様でした〜。これから皆さんには、校内図と学生証をお配りしますね〜」
出席番号順に、教卓に向かって並んだ。春道先生からマップと学生証を受け取る。
学生証には、私の名前と発行番号が書かれてあった。ピンク色のカードに、二つの星のイラストが描かれている。なるほど、机の上に置いてあったケースは学生証の携帯ケースだったんだ。
マップにも目を通しながら席に着く。私の寮の部屋は203号室。どの部屋も二人部屋らしい。
どんな人と一緒になるのかな……その人の外見をあれこれと空想していると、先生が、
「その学生証は、寮の部屋のカードキーの役割もしますから、失くさないでください」
と言った。カードキー代わりだなんて、ちょっとハイテク。まるでホテルみたい。
その日の午後は、授業もなく、それぞれ自由時間となった。
とりあえず、203号室に向かおうかな。ルームメイトも気になるし。
女子寮のある棟は、校舎のあるC棟の真向かいのA棟。
ちなみにB棟には特別教室や学園長室、D棟には、試験の時にも使ったステージと大ステージの、七つのステージがあり、各棟は渡り廊下で繋がっている。
A棟は四階建て、B、C棟は三階建て、D棟は二階建てで、それぞれの棟の真ん中には大きな庭があった。
そこからさらに外に出れば体育館、トラックがあり、学園の門がある……改めて広い敷地だ。周りを歩くだけでいい運動になりそう。
203号室の前には、私の物であるピンク色のスーツケースが置いてあった。
お父さんが運んできてくれたものだ。
他のスーツケースは、203号室の前に置いていないことから、おそらくルームメイトは既に室内にいるのだろう。
コンコンコン、と三回ノックして、学生証をドアノブの下にかざす。
ピッ、と音がして、ランプが赤から緑色になる。
「失礼しまーす……」
しかし返事はなかった。
あれ？ と思い部屋を覗き込んだ。左側のベッドに腰掛け、ヘッドフォンをした人がいた。
濃い赤色のボブに、サファイアブルーの目。
あっ、と声をあげ、その人はヘッドフォンを外してベッドから降りた。
「いやあ、ごめんごめん。音楽聴いてて気づかなかった……あなたがルームメイト？」
「はい！ 七星 千叶です」
「あたしは
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吹雪朱雪(プロフ) - 銀木犀さん» ですね！ (2022年3月12日 22時) (
レス) id: a6664ce86f (このIDを非表示/違反報告)
銀木犀 - 吹雪朱雪さん» ありがとうございます‼︎ 私も高校受験だったので吹雪朱雪さんとは同い年ですね…！お互い春休み自由を謳歌しましょう‼︎ (2022年3月12日 22時) (レス) id: 25f4b581e3 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪朱雪(プロフ) - おめでとうございます！受験ってことは、高校か大学ですかな？僕は高校を合格したので、もしかしたら同い年かも… (2022年3月12日 21時) (レス) @page36 id: a6664ce86f (このIDを非表示/違反報告)
銀木犀 - ななふしさん» ｳﾜｰｰｰｯｯ応援ありがとうございます‼︎ こんな時間に占ツク見てる時点で勉強してないのバレバレですがいただいたコメント見てやる気が出ました…！受験が終わったらめちゃめちゃ更新するのでもうしばらくお待ちください…‼︎ (2022年2月27日 0時) (レス) @page36 id: cb1096e7b3 (このIDを非表示/違反報告)
ななふし - どうか勉強のほど頑張ってください…‼︎また更新されるのを楽しみにしています‼︎ (2022年2月23日 16時) (レス) @page36 id: 1a1d3d8eb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀木犀 | 作成日時：2019年11月10日 13時
