Step6 ページ7
家族三人が乗り込んだ車は、ゆらゆらと揺れながら、アイディールへの道を進んだ。
アイディールは、広大な山を切り開いた広い敷地を利用しているため、中心地から離れたところにある。
早朝から荷物の運び込みをしていたからか、いつのまにか眠ってしまっていた。
目を覚ますと、桜並木の道が広がっていた。
「わあ……綺麗」
「ここを抜ければ、すぐにアイディールよ」
冬に試験を受けに来た時にも通った道だ。あの時のつぼみも、今は凛々しく咲いている。
景色にしばらく見とれていると、急に視界が開けた。
見覚えのある校舎が遠巻きから見えた。
「それじゃ、父さんは荷物の搬入に行くから」
「うん。私は、お母さんと教室に行くね」
そう言うと、お母さんと靴箱に向かった。校内案内のパンフレットをもらい、受付の人に言われた通りのクラスに向かう。
「一年A組……だって」
「一年生の教室は一階なのね」
靴箱からすぐのところに、A組の教室があった。
ここからは一人、らしい。お母さんは先に体育館に向かう。
教室に入ると、教卓に淡い茶色の髪をポニーテールにした女の人が立っていた。
「あっ、おはようございます〜。お名前を教えてもらってもいいですか？」
「おはようございます。
私が答えると、その人は名簿をチェックし始め、私の名前を見つけると、蛍光マーカーで線を引いた。
「七星さん、えっとじゃあ、一番前の、窓から三番目の……」
目を向けると、机の上には何かのケースとピンク色の造花が置いてあった。
周りを見ると、椅子に座っている人たちは全員、この造花を胸ポケットにさしている。新入生がつけるものみたい。
席に着き、造花をポケットにさした。窓の外を見ると、いろんな植物が花を咲かせている。
庭に面しているようで、奥にもまだいくつか木が見えた。
しばらく窓の外を眺めていると、教卓に立っている女性が口を開いた。
「皆さん、おはようございます〜。私は一年A組担任の、
その後すぐ、入学式のために廊下に並んだ。
体育館の入り口のドアをくぐると、割れんばかりの拍手が鳴り響く。
……たくさんのアイドルの姿。本当に、アイディールに入学したんだ。
でもこれからは、テレビの中の「アイドル」じゃなくて「先輩」。いっぱい学んで、キラキラのアイドルにならなくちゃ！
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吹雪朱雪(プロフ) - 銀木犀さん» ですね！ (2022年3月12日 22時) (
レス) id: a6664ce86f (このIDを非表示/違反報告)
銀木犀 - 吹雪朱雪さん» ありがとうございます‼︎ 私も高校受験だったので吹雪朱雪さんとは同い年ですね…！お互い春休み自由を謳歌しましょう‼︎ (2022年3月12日 22時) (レス) id: 25f4b581e3 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪朱雪(プロフ) - おめでとうございます！受験ってことは、高校か大学ですかな？僕は高校を合格したので、もしかしたら同い年かも… (2022年3月12日 21時) (レス) @page36 id: a6664ce86f (このIDを非表示/違反報告)
銀木犀 - ななふしさん» ｳﾜｰｰｰｯｯ応援ありがとうございます‼︎ こんな時間に占ツク見てる時点で勉強してないのバレバレですがいただいたコメント見てやる気が出ました…！受験が終わったらめちゃめちゃ更新するのでもうしばらくお待ちください…‼︎ (2022年2月27日 0時) (レス) @page36 id: cb1096e7b3 (このIDを非表示/違反報告)
ななふし - どうか勉強のほど頑張ってください…‼︎また更新されるのを楽しみにしています‼︎ (2022年2月23日 16時) (レス) @page36 id: 1a1d3d8eb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀木犀 | 作成日時：2019年11月10日 13時
