Step32 第5章「サマーライブは波瀾万丈⁉︎」 ページ33
白月先輩のサマーライブ開催決定。
そして、スペシャルゲストとして共演するアイドルは、校内オーディションで決定する……。
瞬く間にネットニュースを席巻、記者会見のライブ配信は同時接続数五万人を超えるなど、その影響は広く、そして大きかった。
——それはもちろん、アイディールの校内でも。
「皆さんも知っての通り、校内でスペシャルオーディションが開催されます〜。締め切りは今週の金曜日までなので、エントリーする人は急いでくださいね〜」
翌日のホームルームでも、オーディションに関する知らせが春道先生の口から伝えられた。
生徒全員が参加するわけではないのかもしれないけど、その倍率が高くなることは必至だ。
「ドレスの指定も、課題曲の設定もなし、と……結構自由なオーディションね」
アイカツフォンを見ながらなおちゃんが言う。私も続けて、エントリーフォームの注意事項を読む。
「それだけ、セルフプロデュース力が試されてるってことだよ！」
既にエントリーを終えたらしいミチルちゃんが、人差し指をピッと立てて主張する。
「自分にどんなドレスが合うのか、どんな曲が合うのか。それを理解しておかないと、多分このオーディションを勝ち抜くのは難しいよ」
「セルフプロデュース力、かぁ」
口に出してみたけれど、なんていうか、いまいち実感が湧かない。
持っているコーデの数もそんなに多くないし、歌ってきた曲の数も少ない。経験が少ない分、選択肢も少ないのだ。
「……このオーディションって、どの学年でもエントリーできるんだよね」
「うん、そのはず」
「私たちよりずっと実力のついた人たちと競うってことに、なるんだよね」
二人がはっとした表情をする。
頭の中にPalettesの先輩たちの顔が浮かぶ。……あの時見た、あのライブ、あのパフォーマンスを、超えなくちゃいけない。
単に倍率が高いだけじゃない。私たちよりずっと実力のついた、ずっと人気のある人たちと、競うことになる。
だとすれば。
「今の私たちに必要なのは、多分三つだよ」
「三つ？」
一つ目は、実力。先にアイドルになった先輩たちに競り勝つことは、容易ではない。けれど、少しでもその実力差を埋められるとしたら……多くの時間を割いて、レッスンするしかない。
二つ目に、オーラ。先輩たちにはオーラが溢れている。あれを身につけないことには、多分勝てない。
「三つ目は？」
「——プレミアムレアドレスを手に入れること、だよ」
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吹雪朱雪(プロフ) - 銀木犀さん» ですね！ (2022年3月12日 22時) (
レス) id: a6664ce86f (このIDを非表示/違反報告)
銀木犀 - 吹雪朱雪さん» ありがとうございます‼︎ 私も高校受験だったので吹雪朱雪さんとは同い年ですね…！お互い春休み自由を謳歌しましょう‼︎ (2022年3月12日 22時) (レス) id: 25f4b581e3 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪朱雪(プロフ) - おめでとうございます！受験ってことは、高校か大学ですかな？僕は高校を合格したので、もしかしたら同い年かも… (2022年3月12日 21時) (レス) @page36 id: a6664ce86f (このIDを非表示/違反報告)
銀木犀 - ななふしさん» ｳﾜｰｰｰｯｯ応援ありがとうございます‼︎ こんな時間に占ツク見てる時点で勉強してないのバレバレですがいただいたコメント見てやる気が出ました…！受験が終わったらめちゃめちゃ更新するのでもうしばらくお待ちください…‼︎ (2022年2月27日 0時) (レス) @page36 id: cb1096e7b3 (このIDを非表示/違反報告)
ななふし - どうか勉強のほど頑張ってください…‼︎また更新されるのを楽しみにしています‼︎ (2022年2月23日 16時) (レス) @page36 id: 1a1d3d8eb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀木犀 | 作成日時：2019年11月10日 13時
