Step3 ページ4
筆記試験、面接、ともに終わった私は、次の試験会場へと向かっていた。
場所は、第一フィッティングルーム……実技試験だ。
アイディールはその広い敷地の中に、五つのステージと二つの大ステージがあり、それらがそれぞれに対応するフィッティングルームと繋がっている。
実技試験の様子は、モニターを通じて外から見えるようになっている。お父さんとお母さんも見ている……。
そのせいで少し緊張もするけど、実際にお客さんを意識する事で、練習よりもいいパフォーマンスができる、はず。そう信じていたい。
フィッティングルームの前には小部屋があった。扉を開け、正面にあった机に近づくと、突然、
「使用するアイカツカードをお選びください」
とアナウンスが入った。それまではずっと一人だったから余計に驚いてしまった。
誰も見てないはずなのに恥ずかしさが湧いて、ちょっとだけ背が縮みそう。
たしかに、机の上には四組のアイカツカードがある。上から順に、ピンクリズムコーデ、ブルーリズムコーデ、パープルリズムコーデ、イエローリズムコーデ。タイプはそれぞれ、キュート、クール、セクシー、ポップに分かれていた。
アイカツカードを貸し出してくれるということ、かな。
私は一番上の、「ピンクリズムコーデ」を選んだ。もちろん、直感で。
カードを手に取ると、それを見ていたかのように、「正面のフィッティングルームへお進みください」とアナウンスがまた入った。
言われるままに前に進み、ドアを開けると、そこにはフィッティングルームがあった。
本物のフィッティングルーム、初めて見た……！ 真ん中のあたりに星のマークの台座のようなものがある。ここにカードをセットするのかな。
台座のマークと一致するようにセットしていく。シューズカードまでセットし終わると、台座が光り輝き、フィッティングルームの扉が開く。
あとは、進むだけ。
飛び込むと、目の前には、キラキラに輝く道。大きなカード。ここを走り抜ければ、そこはステージ。
ドキドキと、ワクワクが半分半分の状態で、足を前に一歩踏み出した。
視界が明るくなった。
一瞬経ったあとに気づく、そうだ、ここステージだ。アイカツシステムが作り上げた空間の中に、本当にいる！
ぐるりと周りを見渡す。頭上には、大きなゲージが表示されている。これでアピールポイントを測るらしい。
意を決して、最初のポーズを決める。
開始の合図だ。
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吹雪朱雪(プロフ) - 銀木犀さん» ですね！ (2022年3月12日 22時) (
レス) id: a6664ce86f (このIDを非表示/違反報告)
銀木犀 - 吹雪朱雪さん» ありがとうございます‼︎ 私も高校受験だったので吹雪朱雪さんとは同い年ですね…！お互い春休み自由を謳歌しましょう‼︎ (2022年3月12日 22時) (レス) id: 25f4b581e3 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪朱雪(プロフ) - おめでとうございます！受験ってことは、高校か大学ですかな？僕は高校を合格したので、もしかしたら同い年かも… (2022年3月12日 21時) (レス) @page36 id: a6664ce86f (このIDを非表示/違反報告)
銀木犀 - ななふしさん» ｳﾜｰｰｰｯｯ応援ありがとうございます‼︎ こんな時間に占ツク見てる時点で勉強してないのバレバレですがいただいたコメント見てやる気が出ました…！受験が終わったらめちゃめちゃ更新するのでもうしばらくお待ちください…‼︎ (2022年2月27日 0時) (レス) @page36 id: cb1096e7b3 (このIDを非表示/違反報告)
ななふし - どうか勉強のほど頑張ってください…‼︎また更新されるのを楽しみにしています‼︎ (2022年2月23日 16時) (レス) @page36 id: 1a1d3d8eb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀木犀 | 作成日時：2019年11月10日 13時
