Step24 ページ25
「かぼちゃの馬車ケーキをお願いします」「かぼちゃの馬車ケーキをひとつ……」
隣の席の人が、同じタイミングで、しかも同じメニューを注文した。
「かしこまりました」と言う店員さんをよそに、私は隣の人と無言のまま見つめ合う。
ご年配の女性の方で、既に髪の毛は白っぽくなっているものの、着ている洋服からは大人っぽい可愛らしさが感じられる。あれ、この人どこかで……？
「ぷっ、あははっ」
思い出すより先に、その人が笑い出した。
「ああ、ごめんなさいね。あんまりにもおかしかったから。お嬢さん、学生さん？」
「あ、はい。アイディールスクールの中等部一年生です」
「あらぁ、それじゃあアイドルじゃない！ すごいのねえ」
「いえ、まだまだ。私なんて、まだアイドルのたまごですよ」
そう答えると、女性は急に、どこか挑戦的な笑みを浮かべた。
「それじゃあ、アイドルのたまごさん。もし貴女が、今頼んだケーキをモチーフにドレスを作るとしたら？」
突拍子もない質問に面食らっていると、女性は私にスケッチブックと色鉛筆を手渡した。
「好きなように、貴女のアイデアを見せて」
スケッチブックと向き合う。あのケーキは、かぼちゃをふんだんに使ったドーム型のケーキだった。一番上には、かぼちゃの茎を模したチョコが乗っていて、車輪のようなアイシングクッキーと……。
だとしたら、ドーム型のケーキをそのままスカートに？ オレンジ色を手に取り、ケーキの形を辿るように、スカートを描いていく。裾には、クリーム色のフリルを付けて。それから……。
と、悩んでいるところで、「お待たせしました」と頭上から声がした。
テーブルの上に、スケッチブックの中とそっくりのケーキが運ばれてくる。
「そこまでで大丈夫。スケッチブックを返してもらってもいいかしら」
スケッチブックが女性の手に渡る。色鉛筆も返すと、「ありがとう」と柔らかい笑みが返ってきた。
最後の一口を食べ終わり、席を立とうとすると、再び女性から声をかけられた。
「貴女、もう自分の好きなブランドは見つけた？」
「いえ、まだですけど……」
「もしよかったら、これ、もらって」
そう言うと女性は、私に3枚のアイカツカードを差し出した。
ディアマイヒロインコーデ。
「もしかして、あの……！」
「ええ。私がShiny Cinderellaのデザイナー、
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吹雪朱雪(プロフ) - 銀木犀さん» ですね！ (2022年3月12日 22時) (
レス) id: a6664ce86f (このIDを非表示/違反報告)
銀木犀 - 吹雪朱雪さん» ありがとうございます‼︎ 私も高校受験だったので吹雪朱雪さんとは同い年ですね…！お互い春休み自由を謳歌しましょう‼︎ (2022年3月12日 22時) (レス) id: 25f4b581e3 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪朱雪(プロフ) - おめでとうございます！受験ってことは、高校か大学ですかな？僕は高校を合格したので、もしかしたら同い年かも… (2022年3月12日 21時) (レス) @page36 id: a6664ce86f (このIDを非表示/違反報告)
銀木犀 - ななふしさん» ｳﾜｰｰｰｯｯ応援ありがとうございます‼︎ こんな時間に占ツク見てる時点で勉強してないのバレバレですがいただいたコメント見てやる気が出ました…！受験が終わったらめちゃめちゃ更新するのでもうしばらくお待ちください…‼︎ (2022年2月27日 0時) (レス) @page36 id: cb1096e7b3 (このIDを非表示/違反報告)
ななふし - どうか勉強のほど頑張ってください…‼︎また更新されるのを楽しみにしています‼︎ (2022年2月23日 16時) (レス) @page36 id: 1a1d3d8eb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀木犀 | 作成日時：2019年11月10日 13時
