Step12 第2章「ドキドキ☆新入生お披露目ライブ！」 ページ13
翌日。
朝のホームルームで、早速お披露目ライブの説明があった。
配られたプリントに目を通していると、春道先生が「それでは説明を始めます」と言った。
「お披露目ライブは全五日間の日程で、通常の授業時間を使って行われます。今から約一ヶ月後の五月十日から。ドレスはそれぞれ配られたスクールドレスで……」
五日間のうちのどこになるかは、くじ引きで決まるらしい。
そして、これから一ヶ月間は、お披露目ライブに向けてのスペシャルアピールの練習やダンスの練習などが行われるという。
「自分の出番以外の日は、他の人のライブを観に行っても構いません。ただし、自分の出番の日は、空き教室を使って練習をしていてください。また、出番の二つ前の時にはフィッティングルームで待機しておくこと」
ホームルームが終わると、教室内の話題はお披露目ライブのことで持ちきりになった。
「で、早速、次の時間がくじ引きなわけね……」
背面黒板の時間割を見ながら、なおちゃんは呟く。
「最後の方に当たるといいなあ……」
「えっ、あたしは最初の方に当たってほしいけど……」
互いにしばらく無言で、顔を見つめていた。
「緊張することは少しでも先延ばしにしたいな、って……」「早く終わらせたいんだよねー」
再び、沈黙。
結局くじ引きの結果は、私が初日の十五番目、なおちゃんが四日目のトリだった。
「逆だったらよかったんだけどなぁ」
「あたしがトリか……ちょっとプレッシャーね」
緊張する？ と訊くと、「プレッシャーに打ち勝ってこそロックでしょ！」と返ってきた。
忘れないうちに、カレンダーアプリにメモをした。
どんな人たちがいるんだろう……。ワクワクと、少し怖さがある。
色んな人に会うのが楽しみ、なのももちろん。
だけど、なおちゃんと話していて気づいた。みんなはアイドルになった「その後」が見えている。
私には、見えていないも等しい。
『アイドルになって、キラキラに輝きたい！』
その一言だけ。
白月先輩に憧れて入学したけど……。
だから、「その後」の見えている人たちに会ったら、きっと自分が小さく見えてしまう。
ここにいてもいいのか不安になってしまう。
「見えてくるのかな、私の目指す、アイドル像……」
いつになったら見えるんだろう。
……ううん、悩みすぎるのはやめておこう。
今はお披露目ライブに集中だ。
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吹雪朱雪(プロフ) - 銀木犀さん» ですね！ (2022年3月12日 22時) (
レス) id: a6664ce86f (このIDを非表示/違反報告)
銀木犀 - 吹雪朱雪さん» ありがとうございます‼︎ 私も高校受験だったので吹雪朱雪さんとは同い年ですね…！お互い春休み自由を謳歌しましょう‼︎ (2022年3月12日 22時) (レス) id: 25f4b581e3 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪朱雪(プロフ) - おめでとうございます！受験ってことは、高校か大学ですかな？僕は高校を合格したので、もしかしたら同い年かも… (2022年3月12日 21時) (レス) @page36 id: a6664ce86f (このIDを非表示/違反報告)
銀木犀 - ななふしさん» ｳﾜｰｰｰｯｯ応援ありがとうございます‼︎ こんな時間に占ツク見てる時点で勉強してないのバレバレですがいただいたコメント見てやる気が出ました…！受験が終わったらめちゃめちゃ更新するのでもうしばらくお待ちください…‼︎ (2022年2月27日 0時) (レス) @page36 id: cb1096e7b3 (このIDを非表示/違反報告)
ななふし - どうか勉強のほど頑張ってください…‼︎また更新されるのを楽しみにしています‼︎ (2022年2月23日 16時) (レス) @page36 id: 1a1d3d8eb9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀木犀 | 作成日時：2019年11月10日 13時
