あーん×ホソク ページ11
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「ホソク」
そう俺に呼びかけて、スプーンを俺の口元に持ってくるA。
「あーん」
言われるままに口を開けて、スプーンに盛られたものを食べる。
「美味しい？」
「ん。美味しいね」
「じゃあもうちょっとあげる」
そう言ってAは再び料理をスプーンですくって俺の口元へ持ってくるが、俺は口を開く気はない。
「ホソク、あーん」
「…………」
「あーん！」
反応を示さない俺に何度もそうやってスプーンを近付けてくる。それに体を引いて避ける。
「Aの料理でしょ。食べなよ」
「ホソクが美味しいって言うから、もっとあげようと思って」
「俺も自分のがあるから大丈夫だよ」
「えーホソクに食べて欲しいなあ。あーんしたい、あーんさせて」
そうやって甘えた声出すAは可愛い。しかもそれは狙ってやってるわけではない。Aは本当に俺に食べて欲しいと思ってるから。
でも食べて欲しいと思う理由があーんしたいとか、美味しいものを共有したいとかではない。
「……食べれないんでしょ」
「えへへ……」
笑って誤魔化しても無駄だって。Aいつもじゃん。
「それ、Aが食べたかったんでしょ？ちゃんと食べな」
「食べたかった。実際食べてみてすっこぐ美味しかった。胃が幸せです。でももう無理なの。お願いホソク、食べて？」
そう言ってまたあーんってスプーンを差し出す。
下から俺を見るから上目遣いになって、更に甘えた声出すから「あー可愛い」って思うんだけど、これ以上甘やかしちゃ駄目って思うから。
「ほら、食べなよ。俺があーんしてやるから」
「ホソクからのあーんは嬉しいけど、わたしがしたいの！わたしにあーんさせて！」
首こてんって倒して言うからまたそれも可愛くて。俺ってやっぱりAに甘いなあって思いながらも、結局は口を開けて食べちゃう。
「おいしい？」
「美味しいよ。もう全部食べれないの？少しくらい食べたら？」
「頑張るからホソクも食べて」
「はいはい。最初からそう言えばいいのに」
それから結局俺は3回あーんされて、Aは最後の一口だけ食べたっていうね。
「あーデザート美味しそう」
「ねぇお腹いっぱいなんじゃないの？」
「ホソク、一緒に食べよ」
どうせ、一口食べてあと全部俺に食べさせる気でしょ。わがままなお姫様なんだから。
でもそんなAが可愛くてしょうがないのは俺だから仕方がないな。
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藍(プロフ) - むーたんさん» 良かったです！わたしは敬語は外せませんが、どうぞお好きなようにコメントして下さい。 (2018年10月28日 22時) (
レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
むーたん - わあああ！嬉しいです！タメで話してもいいですか？ (2018年10月28日 12時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - むーたんさん» ありがとうございます、嬉しいです。むーたんさまのような素敵なコメントが励みになっていますので、有り難く頂戴します。お返事遅くなってしまうこともあるかとは思いますが、これからもよろしくお願いしますね！ (2018年10月27日 15時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
むーたん - はい！テテグクよりです！わー！嬉しいです！更新頑張ってください！あと、これからもたくさんコメントさせてもらってもいいですか？迷惑じゃないですかね？ (2018年10月26日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - むーたんさん» わー！こちらまでコメントありがとうございます！テテペンさんでしたか。今回テテのお話更新しておりますので、お楽しみくださいませ！姪っ子ちゃんも続き書きたいと思っているので、頑張ります (2018年10月25日 20時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2018年8月23日 20時
