煙草×ユンギ ページ22
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もう限界だと思って上司の話をぶった切って、自分のデスクに置いてあるタバコを掴んで部屋を飛び出した。
後ろでまだ何か言ってた気がするけど無視。戻ったら更に面倒なことになってるだろうけど、いらいらが止まらなかった。
これも今日はタバコを珍しく一本も吸ってないからだ。それもあのくそ上司のせいなんだけど。思い出したら更にいらいらしてきたから考えるのをやめる。
勢いよく喫煙所の扉を開けて中に入る。この階の喫煙所にはあまり人が来ないから中には誰もいないと思った。だからわざわざ少し距離があるここに来たというのに、中には先客がいた。
いらいらしてるからあまり人には会いたくなかったというのに。仕方ないと思って乱雑にソファに腰を下ろせば先に居た人がこちらを振り返った。
「あ、」
「……荒れてますね」
先客はユンギだった。ユンギだったらいっかと、彼の言葉に返事はせず握りしめていた箱からタバコを一本取り出す。そして火を付けようとして気付く。ライターがないことに。
ポケットに入ってないことは知ってる。だってタバコと一緒に机に置いていたから。勢いよく出てきたはいいけど、あの時に掴み損ねたみたいだ。ライターがないと分かり余計にいらいらする。
「はい、どーぞ」
タバコを口に咥えたまま固まっているわたしにライターがないことに気付いたのだろう。ユンギが自分のライターに火を付けて近づけてきた。
「ありがと」
有り難く火を頂いて、一気に肺に煙を入れて吐き出す。
「なんかあったんすか？」
「まあね」
「ライター忘れるほど怒り心頭だったんすね」
笑いながら言うユンギに放っておいてと思うけど、楽しそうにタバコふかしてる姿を見て出てきた言葉は別だった。
「いつものことなんだけどね、あのセクハラパワハラ上司に捕まるのは。でも今日はあいつのせいでタバコも吸えてなかったから余計にいらいらしちゃって」
大きな溜息と共に煙も吐き出す。ユンギに話しているからなのかタバコを吸えているからなのか分からないけれど、だいぶ高まっていた気持ちが落ち着いてきた。
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藍(プロフ) - むーたんさん» 良かったです！わたしは敬語は外せませんが、どうぞお好きなようにコメントして下さい。 (2018年10月28日 22時) (
レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
むーたん - わあああ！嬉しいです！タメで話してもいいですか？ (2018年10月28日 12時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - むーたんさん» ありがとうございます、嬉しいです。むーたんさまのような素敵なコメントが励みになっていますので、有り難く頂戴します。お返事遅くなってしまうこともあるかとは思いますが、これからもよろしくお願いしますね！ (2018年10月27日 15時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
むーたん - はい！テテグクよりです！わー！嬉しいです！更新頑張ってください！あと、これからもたくさんコメントさせてもらってもいいですか？迷惑じゃないですかね？ (2018年10月26日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - むーたんさん» わー！こちらまでコメントありがとうございます！テテペンさんでしたか。今回テテのお話更新しておりますので、お楽しみくださいませ！姪っ子ちゃんも続き書きたいと思っているので、頑張ります (2018年10月25日 20時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2018年8月23日 20時
