あいさつ忘れるべからず ページ5
Shiroyanagi.side
七｢そういえばお前の名前を聞いていなかったな｣
不意に七松さんから問われる。
｢白柳Aと言うものです｣
瞬間、六人が驚きの表情に変わる。
まあこうなることは大体予想出来ていたけれど…
七｢“あの”名門白柳家の娘なのか！｣
食｢案外Aは大物なのかもしれないな……｣
先程とは打って変わってはしゃぎ出す六人。幼い頃から忍者を志しているけれど、年相応の面もあるのだなと思った。
善｢じゃあAも？｣
｢はい、兄達と同じようにくノ一になるために｣
七｢すっげえんだな！｣
満面の笑みで話す七松さんを見てくノ一を目指すのも悪くないなと思って、でも眩しい彼らは私には程遠い存在で……
彼らの隣に並べるような立派なくノ一になりたいと改めて決意した。
七｢そういえばAは何歳なんだ？｣
潮｢おい七松、年頃の女性に歳を聞くのはご法度だろ｣
｢いえ、全然大丈夫です。丁度今年で14になります｣
善｢じゃあ僕達とは別の学年だね｣
茶髪の温和な人が悲しそうに言う。
潮｢まあ、忍術学園に通うのならいつでも会えるだろ｣
見るからに体育会系の男らしい人がさも当然かのように言い放つ。
｢そういえば、先輩方のお名前を伺いしてもよろしいでしょうか？｣
食｢すっかり忘れてたな｣
立｢Aの名前を聞いたら私たちも教えないと｣
｢さっきも言ったが私の名前は七松小平太だ。よろしくな！｣
七松さんが快活に言う。
その明るすぎるノリには到底ついていけそうにないなと心の片隅で思う。
｢俺は潮江文次郎だ！！よろしく頼む｣
ともに精進していこうとがっちりと手を握られた。手がミシミシいってるのはなんでだろうか。
｢私は立花仙蔵というものだ｣
美しい髪を靡かせて言う。
美しすぎて目が眩んだ。
｢モソ……モソ｣
｢？｣
善｢ああ、彼は中在家長次。いつもはきり丸が通訳してくれるんだよな｣
優しそうな笑みを浮かべた人が慌てて言う。中在家さんとはいつか話せるようになるといいな。
｢俺は食満留三郎だ！よろしくな！｣
満面の笑みを浮かべながら肩を組まれる。スキンシップが多いが悪い人ではなさそうだ。
｢ちょっと留三郎。まだ僕の紹介が終わってないよ｣
茶髪の人が私と留三郎さんを引き離そうと躍起になっている。
｢もういいや……僕は善法寺伊作。よろしくね｣
人当たりの良い笑顔を浮かべた伊作さん。やっぱり優しい人なんだな、と改めて思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Saori2001(プロフ) - 続きが読みたいです！ (2021年11月22日 5時) (
レス) @page8 id: 76238201f7 (このIDを非表示/違反報告)
みず。(プロフ) - なつりんさん» お気に入り登録ありがとうございます！分かりました。直しますね！ (2018年8月15日 23時) (レス) id: 0054e19e32 (このIDを非表示/違反報告)
なつりん(プロフ) - お気に入り登録と評価をさせていただきました。読んでいる時に、誰が喋っているのか分からない時があるので、誰が喋っているのかを分かりやすくしたらいいと思います。更新頑張ってください！ (2018年8月15日 16時) (レス) id: 2d87649550 (このIDを非表示/違反報告)
季里(プロフ) - みず。さん» ありがとうございます (2018年8月10日 7時) (レス) id: b984e08707 (このIDを非表示/違反報告)
みず。(プロフ) - 季里さん» お気に入りありがとうございます！応援してくださる方がいらっしゃって非常に嬉しいです。オチに関してはまだ決めてはおりませんが変装得意なあの方も是非候補に入れたいと思います！ (2018年8月10日 0時) (レス) id: 241df87a43 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みず。 x他1人 | 作成日時：2018年8月9日 3時
