ルトリアングル3

ジョンハン似のジョンハン君 ページ36

「ちょっと、スンチョルどいて」




そう言って彼をどかすのは…





「なんだよ、入ってくんなよジョンハン」






ジョンハンと同じ姿形、名前をした、ジョンハンのそっくりさんのジョンハン君だ




なぜ君がこっちに！！





「スンチョルもドギョミもお酒に任せて女の子触りすぎでしょ」





そうやって、彼はスンチョル君をどかして
その場所に座った





近い、生ジョンハン君が近いよ、どうしよう





これはもう飲むしか…「だーめ」





私がビール瓶を持つとジョンハン君に止められた






「飲み過ぎでしょ。はい、これ」





そう言ってジョンハン君は私に水を渡す





何だこれ、ジョンハンがジスにしてるの見たことある





デジャブだ！！！！！！





「ヒョオオオン！俺にはーーー」



「ドギョミは自分で注げば」






そしてドギョム君には冷たいジョンハン似のジョンハン君




いやーーー間近で見れば見るほど似てますわ







………………………








とは言っても彼と話すことは何もない、いや、ありすぎて何から話せばいいか分からない





彼も無駄に私に話しかけては来ないが、ただ私をじっと見つめている、それがすごく気まずい







「あ、私お手洗いに行って来ます」







無言の間に耐えきれなくなった私はトイレへと立ち上がった




そして気持ち悪い…




吐きたいなと思ったけど結局吐けず





気持ち悪いまま、トイレを出ると




「スンチョリオッパ…」





男子トイレの外に座り込んで死んでるスンチョル君発見




「オッパあああ、大丈夫かあああ！！お水持ってこよっかああ」




「うるさいうるさい、静かにしろバカ」





どうやら頭にガンガンきたらしい、またあれだけ飲めばね




「今お水持ってくるからねー」と言って、私は皆の所に戻る通路をふらふらと歩く




嫌だな〜合コンと思ってたけど、スンチョル君とかドギョム君とか気が会う人と出会えて悪いことばかりじゃないな、なんて思っていると…





「おねーさん、大丈夫？」



急に、チャラそうな若い男の人に手を掴まれた




「一人で帰れる？」




いきなり知らない人に手を掴まれて怖い





「まだ、帰らないです…あの、手離してもらえますか？」




「やだ。あ、連絡先教えてくれたら、いいよ」





私は、早く戻りたいのに、知らない男の人は私の手を離す気はないらしい




どうしよう…

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