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122.何者 ページ22

小野寺さんと少しお話をしていると、

 彼は何かを思い出したかのように

 慌てて席をたった。


「すみません!

 つい、話が長くなってしまって…。

 俺、夕刻には戻らなければなりませんでした!」



「そうなのですね。何かご用事でも?」



「妻がいるのですよ。

 久々に任務から戻るので、たまには美味しい土産でも

 買って帰ろうかと思いまして!」



 つ、妻!? そうなのか、確かに年齢は杏寿郎さんより

 少し上な気もするけれども…。


「俺、農村の出なんです。

 今年で22の歳になりますが、21で籍を入れたのですよ。

 親が決めた結婚でしたが、

 俺は妻のことを大切に思っています。」



 小野寺さんは、頬をかきながら照れ臭そうに言った。


「そうでしたか。奥さん、喜ばれますね!

 道中、気をつけてお帰りくださいね。」

 小野寺さんを笑顔で見送ると、

 ふと疑問が湧いてきた。



 私はいったい今いくつなのか…

 生まれた場所は…

 誕生日は…

 家族は…


 私って何者…?


 考えようとすればするほど

 冷や汗が出てきて

 激しい頭痛に見舞われる。


 ダメだ…考えるのはよそう。



 
 窓の隙間から入り込んでくる

 冬の冷たい空気が、ゆっくりと私の頭を冷やしていった。

 

123.冷えた指先→←121.人を助けたいという想い



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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - 朱乃さん» はじめまして。コメントありがとうございます!煉獄さん本当に素敵な人ですよね〜!ドキドキさせられているのであれば光栄です!今後も皆様が入り込みやすいようなストーリー作りに努めますので、ぜひお楽しみくださいね! (2021年10月22日 20時) (レス) @page47 id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
朱乃 - 初めまして。私も煉獄さんが大好きで、妄想恋愛をするくらいなので、(きゃー恥ずかしい)こんなことが本当にあったらいいなーと毎回ドキドキしながら読んでます!続き楽しみです! (2021年10月22日 19時) (レス) @page46 id: 6c032548ee (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - さこさん» はじめまして。コメントありがとうございます。煉獄さん、素敵ですよね!キュンキュンしていただけて嬉しいです〜!最後までぜひお付き合いください! (2021年10月20日 21時) (レス) @page41 id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
さこ(プロフ) - 初めまして。私は煉獄さんが大好きなので、キュンキュンしながら読ませてもらってます(^^)続きがすごく楽しみにしてます(^^) (2021年10月20日 21時) (レス) @page41 id: 8c0425346a (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - 衣世さん» はじめまして!コメントありがとうございます。もどかしいですね…書いている私も胸を締め付けられています…笑 皆様が流れで読みやすいよう、更新頑張っております!引き続き、お楽しみください。 (2021年10月17日 11時) (レス) id: d8f3f4bc3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2021年10月16日 14時

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