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141.お花屋さん ページ41

 次の日の朝、重たい瞼を開けると


 ビー玉のような綺麗な瞳と目がかち合う。


「…ん?杏寿郎さん?」


 あれ?私、昨夜は背を向けて寝たような…


「A!おはよう!」


「…おはようございます。

 ええっと、

 確か昨夜、私は背を向けて寝ていませんでしたか…?」


 私がそう言うと、杏寿郎さんは何かおかしいのか

 クスクス笑いながら答える。


「君は朝方に、俺の名前を呼びながら

 こちら側に寝返りを打ってきたのだぞ?」


「ええ!?嘘!?」

「本当だ!!」


 名前を呼ぶなんて恥ずかしい…。

 私は杏寿郎さんの胸に顔を押しつける。


「無意識です…。恥ずかしい。」


「君という人は本当に愛いやつだな…。」


 杏寿郎さんはそのまま私を抱きしめる。


「…このままずっとこうしていたいところだが、

 そろそろ起きなければな。」


「…はい。朝餉の準備をしに行きますね。」



 私は台所へ向かうと、遅れて千寿郎くんがやって来た。


「Aさん!おはようございます!

 兄上から聞きました!

 今日は一緒に墓参りに行ってくださるのですね。」


「うん!

 天気がよくて良かった。

 綺麗なお花買っていきましょうね。」


 千寿郎くんは照れ臭そうに笑って頷く。




 朝餉を終えると、私たちはお供えする花を買いに

 近所の花屋さんへと向かった。


 
 色とりどりの花々が

 一輪一輪それぞれの輝きを放ち、とても綺麗だ。


 花屋さんの中へ入ると、奥からご主人が出てきた。


「いらっしゃい!

 千寿郎くん、久しぶりだね。元気にしていたかい?

 お!それに今日は杏寿郎さんも一緒か!」


「雄之介さん、ご無沙汰しております。」


 杏寿郎さんに"雄之介"と言われた男は、


 杏寿郎さんに微笑みかけると、


 隣にいた私の方を不思議そうに見る。


「あれ?このお嬢さんは?」


 私が挨拶をしようと声にするより先に


 杏寿郎さんが紹介をしてくれた。



「こちらはAAさん、







 俺の恋人です。」


 
 彼の挨拶に1番驚いていたのは

 
 雄之介さんでも、


 私でもなく、


 千寿郎くんだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 皆様へ
 
 作者の狐姫です。

 読んでくださり、さらには評価、お気に入り登録をしてくださり、ありがとうございます。とても励みになります。長くてすみませんが、まだまだお話は続きます…。ぜひお付き合いくださいませ。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - 朱乃さん» はじめまして。コメントありがとうございます!煉獄さん本当に素敵な人ですよね〜!ドキドキさせられているのであれば光栄です!今後も皆様が入り込みやすいようなストーリー作りに努めますので、ぜひお楽しみくださいね! (2021年10月22日 20時) (レス) @page47 id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
朱乃 - 初めまして。私も煉獄さんが大好きで、妄想恋愛をするくらいなので、(きゃー恥ずかしい)こんなことが本当にあったらいいなーと毎回ドキドキしながら読んでます!続き楽しみです! (2021年10月22日 19時) (レス) @page46 id: 6c032548ee (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - さこさん» はじめまして。コメントありがとうございます。煉獄さん、素敵ですよね!キュンキュンしていただけて嬉しいです〜!最後までぜひお付き合いください! (2021年10月20日 21時) (レス) @page41 id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
さこ(プロフ) - 初めまして。私は煉獄さんが大好きなので、キュンキュンしながら読ませてもらってます(^^)続きがすごく楽しみにしてます(^^) (2021年10月20日 21時) (レス) @page41 id: 8c0425346a (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - 衣世さん» はじめまして!コメントありがとうございます。もどかしいですね…書いている私も胸を締め付けられています…笑 皆様が流れで読みやすいよう、更新頑張っております!引き続き、お楽しみください。 (2021年10月17日 11時) (レス) id: d8f3f4bc3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2021年10月16日 14時

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