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132.背を向ける ページ32

〈杏寿郎 side〉




 俺は気付いてしまった自分の本当の気持ちを、

 他に慕っている人がいることを、

 ちゃんと華恵に伝えようと彼女の家におじゃましていた。







 華恵に縁談の断りを告げようと思っていた。


 しかし、俺が告げるより先に、


 華恵から縁談の破棄を告げた。




「米国に…渡る?」


「そう、西洋の文化にもっと触れたくて、

 勉強をしに行こうと思うの。


 お父様も認めてくださったわ。

 

 それと、この前の件で確信したのですが、

 やはり鬼殺隊であるあなたと一緒にいるのは

 あまりにも辛すぎるの。

 いつ命を落とすやもしれないでしょう?

 私は耐えられないわ。」


 華恵は俺に背を向けて言う。


「あなたのお父上にも話は通してあるの。

 だから、今日で婚約関係は終わり。

 さようなら、杏寿郎さん…。」


 俺は背を向ける彼女の正面に歩み寄り、

 言葉をかける。


「…そうか、分かった。

 ただ、俺もどうしても告げなければならない、

 謝らなければならいことがある。

 俺のことを恨んでくれてもいい…!

 俺は君という許嫁がいながら」


 華恵は俺が言い終える前に、

 俺の唇に右手の人差し指を当てる。



「…馬鹿ね。


 これ以上、私を惨めな女にしないでくださいな。」



 彼女はそう言い、部屋を後にした。



 







 

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - 朱乃さん» はじめまして。コメントありがとうございます!煉獄さん本当に素敵な人ですよね〜!ドキドキさせられているのであれば光栄です!今後も皆様が入り込みやすいようなストーリー作りに努めますので、ぜひお楽しみくださいね! (2021年10月22日 20時) (レス) @page47 id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
朱乃 - 初めまして。私も煉獄さんが大好きで、妄想恋愛をするくらいなので、(きゃー恥ずかしい)こんなことが本当にあったらいいなーと毎回ドキドキしながら読んでます!続き楽しみです! (2021年10月22日 19時) (レス) @page46 id: 6c032548ee (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - さこさん» はじめまして。コメントありがとうございます。煉獄さん、素敵ですよね!キュンキュンしていただけて嬉しいです〜!最後までぜひお付き合いください! (2021年10月20日 21時) (レス) @page41 id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
さこ(プロフ) - 初めまして。私は煉獄さんが大好きなので、キュンキュンしながら読ませてもらってます(^^)続きがすごく楽しみにしてます(^^) (2021年10月20日 21時) (レス) @page41 id: 8c0425346a (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - 衣世さん» はじめまして!コメントありがとうございます。もどかしいですね…書いている私も胸を締め付けられています…笑 皆様が流れで読みやすいよう、更新頑張っております!引き続き、お楽しみください。 (2021年10月17日 11時) (レス) id: d8f3f4bc3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2021年10月16日 14時

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