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3.来室者 ページ3

彼は中高一貫鬼滅学園の歴史教師、

煉獄杏寿郎。

 生徒想いの熱血教師で、生徒たちからも慕われている。


 年は私よりも2つ上の先生だ。


 時々、保健室に顔を出しては声をかけてくれる。



 太陽みたいに暖かい人。


 そんな彼からの突然の誘いに、


 しばらく頭を働かせることができなかった。

「痛いよ〜!A先生〜!助けてよ〜!」

保健室について腰をかけると、


 早々に来室生徒がやってきた。

 彼は我妻善逸くん。


 ケガをするときまって叫びながらやってくる。

「おはよう善逸くん。今日はどこをけがしたの?」

「心です!先生!こ・こ・ろ!」

「心が痛いのね〜。何があったのかな?」

「炭治郎がひどいんです。

 俺はただ禰󠄀豆子ちゃんと

 テスト勉強したかっただけなのに、

 善逸はそれだと集中できなくなるし、

 禰󠄀豆子ちゃんも困るからやめろって

 聞いてくれないんです〜!」

「そっか〜。お互いのために良い方法はなんだろうね…」



「テスト勉強は己と向き合うものだ!

 分からないところがあれば、聞くのも良いが、

 ずっと一緒にいる必要はないだろう!

 彼女にとってどの環境が良いのか

 本人の気持ちを聞いてみるのが1番だな!」


 急にいないはずの煉獄先生の声が聞こえたので

 二人して目を丸くする。

「れ、れ、煉獄先生!?なぜここに!?」

「たまたま授業で使うプリントを

 職員室に取りに行こうとした時に、

 隣のクラスの宇髄が、

 我妻がトイレから戻ってこないから

 探してきて欲しいと頼まれてな!

 トイレにいないものだから保健室かと思って

 見にきたところだ!」

「ちぇっ!あの派手派手先生め!(小声)」

「我妻少年!戻るぞ!

 先程の話なら、後で俺が相談に乗るとしよう!!」

 そう言うと、煉獄先生は善逸くんを連れ、

 保健室を出ていった。

 嵐のように過ぎ去って行ったので、

 残された私は先程とは違う保健室の静けさに
 
 つい可笑しくなり、思わず笑ってしまった。

 あの人は底抜けに明るい。



 その明るさと頼もしさにいつも救われていた。



 どんなに大変でもー。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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狐姫(プロフ) - nさん» お楽しみいただけて嬉しいです!こちらこそ、読んでくださり、ありがとうございます。 (2021年10月19日 9時) (レス) id: 12299479a5 (このIDを非表示/違反報告)
n - 凄く読んでいて楽しかったです。ありがとうございます。 (2021年10月18日 22時) (レス) id: 2858fa56d6 (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - 柚葉さん» 全ての作品は読めていませんが、個人的に継子の実弥さんの切なくて好きです!新作も気になるので、読ませていただきますね! (2021年10月15日 21時) (レス) id: d8f3f4bc3f (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - 狐姫さん» あのう、大変恐縮ですが、どの実弥さんがよかったですか? (2021年10月15日 21時) (レス) id: 33c3d87eb8 (このIDを非表示/違反報告)
狐姫(プロフ) - 柚葉さん» 読ませいただきました!とても素敵です!!不死川さん良いですね!! (2021年10月15日 20時) (レス) id: d8f3f4bc3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:狐姫 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/kohime_yume  
作成日時:2021年10月13日 15時

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