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「あった…」
ファイルを無事見つけて帰ろうとすると、
♪ ♪ ♪
どこからか、ギターの音が聞こえてきて。
その音に誘われるかのように、勝手に歩みを進める私の足。
そんなに、遠くはない。
音の鳴る方へ進んでいって、
自然と足が止まったのは、
【軽音部】
そう大きく、乱雑な字で書かれた、看板の前。
ギターの音は明らかにそこから聴こえていて。
そして、次に聴こえたのは
�� Oh Baby Baby この部屋抜け出して 抜け出して…��
ああ、私、この声を知ってる。
あの日の、あの声で間違いない。
私が恋い焦がれる、あの人の声だ。
息をするのも忘れるような、繊細で尚且つ力強い歌声。
私は一つの音も聴き漏らさないよう、目を閉じた。
閉じた瞬間に脳内を支配するのは、甘い痺れ。
他の音なんてこの世に存在しないかのように。
1つの音が、声が、私の中を駆け巡る、私を支配する。
.
ガラッ
その音が聞こえるまで、私は何をしていたんだろう。
その音に閉じていた瞼を開ける。
渋「………おまえ、誰」
目の前に、いる。
渋「………泣いてるん、？」
目の前に、大好きな人が、いる。
驚きを隠せないとでもいうかのように、目を見開いて、私を見つめている。
でも、そんな顔は一瞬で。
渋「ごめん、そこ、邪魔」
冷たい、目 と コトバ が 私を突き刺す。
軽く起こしていた甘い脳震盪が、スーーッと治っていく。
ああ、終わった。
試合終了のホイッスルが鳴り響く。
完全に、渋谷先輩 に、嫌われた。
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ゆりごん(プロフ) - いちさん» ありがとうございます！また、甘い甘い渋谷さんの作品をお届けできたらいいな、と思っているのでその時も応援よろしくお願いします(^^) (2017年2月1日 8時) (
レス) id: 06675e49e6 (このIDを非表示/違反報告)
いち(プロフ) - はじめまして 、完結おめでとうございます！ 甘い甘い渋谷さんに ずっと 、きゅんとしてました( ´ ▽ ` ) お疲れさまです …！ (2017年1月30日 23時) (レス) id: e4f0d46998 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりごん(プロフ) - 花火さん» コメントありがとうございます！きゅんきゅんさせられているようで、作者としても嬉しいです(^ ^)更新、頑張ります。 (2017年1月5日 12時) (レス) id: 06675e49e6 (このIDを非表示/違反報告)
花火 - めっちゃこの作品面白い！きゅんきゅんしまくりです！更新楽しみに首を長く待ってます(^o^) (2017年1月4日 20時) (レス) id: 73f13953fa (このIDを非表示/違反報告)
ゆりごん(プロフ) - あんちゃさん» 有難うございます(^○^)更新頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。 (2016年12月27日 22時) (レス) id: 06675e49e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりごん
| 作成日時：2016年12月25日 21時
