しょっぱい、あまい。 ( 赤 )

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「安田くん」


安「ん？」


「おいしい、とてもおいしい」


安「え、ほんま！？」


「私のより美味しいかも…」


安「え、それはない！Aちゃんの卵焼きバリうまかったもん」









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やっぱり、

卵焼き って世界を救うのかもしれない。








落ち込んで

メンタル、ボロボロだったはずなのに。

授業サボって

保健室で

卵焼きトークって…

なんか、笑えてきた。









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「ふふっ」


安「なんで笑うん？」


「んー？私たち何やってんだろって思ったら笑いが止まらなくて」









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私がそう言ったら、

安田くん が安心した顔をして









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安「やーっと、笑った」






安「Aちゃんには、笑顔が似合うで」










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そう言った。





なんか、照れ臭い。









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安「このタイミングで聞いてもええかな」







安「 渋やん と昼休み、何かあったん…？」









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いつ、聞かれるかなとは思ってた。









安田くん には、きちんと話さなきゃダメだな、そう思って、さっきの昼休みのことを大まかに話した。









話してる最中、

思い出して泣きそうになって、

イライラもした。








だけど、安田くん が

天使の微笑みで見つめるから そんな悲しみも怒りも途中でどこかに行って。









なんとか、一通り話終えたところで、









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安「…そっか、辛かったなあ」









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そう言って共感してくれた 安田くん。


だけど、







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安「でもな？」






安「自分の気持ちと、渋やん のこと、もう少しだけ信じてみぃひん？」






安「きっと、大丈夫やから」









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って。






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ねえ、安田くん

それってどういう意味？








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