9話 ページ10
〜夜〜
『温泉巡り？』
勝「おう」
今私たちが来ているのは外湯で有名な温泉街
外湯は7つあって、それぞれ違う効能がある
それを順番に着物を着て巡るというのがここの売りらしい
そこまではいいんだけど…
『男湯と女湯別々でしょ？
人多そうだし、待ち合わせとかで迷子になりそう』
お察しの通り、私は極度な方向音痴だ
初デートの時に勝己が目を離した隙に迷子になったのを思い出す
あれ以来、デートじゃない時でも手を繋ぐようになったんだっけ
勝「は？何言ってんだ、貸切だわ」
『……ん？』
勝「俺らが入る時間帯は全部貸切にしてある
壱の湯が5時〜5時30分、弐の湯が5時40分〜6時10分、その後で晩飯挟んで…」
『え！？ちょちょちょっと待って！？』
勝「あ？」
『もういろいろパニック！
さっきからえげつないよやってること！
やっぱなんか裏でやってるでしょ！』
勝「はぁ……」
大きなため息をこぼし、勝己は財布をあさりだす
そして一枚のカードを取り出した
『え………なにそれ………
ブラックカード！？！？』
勝「おう」
勝己は勝ち誇ったような笑みを浮かべて、ブラックカードをヒラヒラさせる
一方で私は混乱状態だ
『え！？なんで持ってんの！？私知らなかったし！？』
勝「ハッ、びっくりしすぎだわ
No.1の年収舐めんなよ、奥さん」
不意にそんなことを耳元で言うもんだから、反射的に顔が赤くなる
そんな私の手を引いて、勝己は私を温泉に連れて行った
〜in露天風呂〜
私たちはあの後も全ての温泉を巡り、ここが最後の温泉だ
『マジでここ全部貸切でいいの？』
勝「いいっつったろ
それより……ん」
勝己は豪華な露天風呂で大きく両手を広げる
私はその中にすっぽりおさまって、勝己の背中に手を回して抱きしめる
『……この前より筋肉ついたね』
勝「お前はこの前より胸でかくなってんな
俺が育てたおかげか？ﾆﾔｯ」
『はいはいそーゆー話すんのはやめよーねｯ！』
勝「……ﾁｯ」
『舌打ちしないのー』
露天風呂から見える景色はとても綺麗だった
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☆NAIA☆(プロフ) - うへさん» 私も二次元に生まれてかっちゃんに愛されたかった…… (2023年2月9日 14時) (
レス) id: 8294fc40d9 (このIDを非表示/違反報告)
うへ - 天国ってやつか、、、 (2023年2月9日 9時) (レス) id: b74fc1a205 (このIDを非表示/違反報告)
☆NAIA☆(プロフ) - 羽鶴さん» ありがとうございます！ (2022年12月24日 20時) (レス) id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - う”う”う”……かっちゃん推しの天国とはこの事か…？…本当に好みの作品です！お気に入り登録と星、失礼致します！応援してますよ！ (2022年12月24日 20時) (レス) @page10 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆NAIA☆ | 作成日時：2022年11月10日 8時
