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宿「神様の名前は?」


宿儺は、5歳という幼い
まだ舌足らずな喋りで私に質問を投げてきた。


『おや、名乗ってなかったか。それはすまない。
私は坊もよく知っている、この村の大きな朧川の神様だよ。だから、みな私のことを朧川之神と呼ぶ』


さして私にとっては
自分の名など、どうでもよかった。


村人達が勝手につけた名前だ。

人間と違い、
己の存在についてもさして興味はなかった。





しかしそんな私とは裏腹に、

どうやら《朧》が少し言いづらいようで
宿儺は私の名前をぶつぶつと反復していた。





『坊?その名前が言いづらいならば、
違う名を考えて好きに呼ぶがよい』



そのおかしな姿を眺めるのも悪くはなかったが
大人として、救いの手を差し伸べると


宿儺は、すぐに目を輝かせ
弾かれたように私にぐっと顔を近づけてきた。






宿「では、Aがいい」


『A…なぜか聞いても?』



耳慣れないその名前に、私は首を傾げた。

初めて聞くような名前である。





宿儺はそれに対して少し恥ずかしそうにするも

死んだ姉の顔がふとよぎり、その名前を選んだのだと

耳を真っ赤にして教えてくれた。




その愛らしい姿がなんとも愉快で

そして、家族というものを持たない自分にとっては
なんだかその関係性にむず痒いものを感じた。




『…お前の姉の名も綺麗だな、気に入った。』



次からそう呼ぶとよい。





宿儺はそれを聞き
嬉しそうに頷いていた。





_____________________________________

子どもの純粋さが、宿儺って名前充た瞬間
すごい違和感にかわるの呪いかな…

5→←3



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アイコ(プロフ) - 薊さん» ありがとうございます、村人については激しく同意です(小並感) (2021年1月12日 17時) (レス) id: 311881f587 (このIDを非表示/違反報告)
アイコ(プロフ) - 白狐さん» ありがとうございます!頑張ります(°▽°) (2021年1月12日 17時) (レス) id: 311881f587 (このIDを非表示/違反報告)
- すごいですね…(語彙力低下)これからも頑張って下さい!後、村人は許すまじ。 (2021年1月12日 12時) (レス) id: 0f20c8237d (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 続き楽しみです! (2021年1月11日 21時) (レス) id: f345edd9e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アイコ | 作成日時:2021年1月7日 16時

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