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主人公side戻します▽
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『そろそろいいかな、坊よ』
日が沈んだ頃。
ようやく私は、目の前で黙想し続ける宿儺に
声をかけた。
突如部屋を訪れてきたかと思えば
私の真似事をしていれば、神になれるのではないかと
それだけを告げると
返事もろくに聞かず、この男は黙想をしはじめた。
ここ最近、私の書斎に勝手に入って
何やら漁っていることは知っていたが…
まさか。
本当に神になりたがっているのか、こいつは。
本来はこの坊は賢いはずなのだが、
いやはやどうしたものか…と私は頭を悩ませた。
書斎を探したところで
神になれるような話が書いてあるものは置いていない。
そもそも、そんな書物があったとしても
そういった禁忌に触れる類の危ないものを
宿儺の手に届くところに置くわけがないだろう。
きっと、宿儺も薄々気づいているはずだ。
私が育ててきた、聡い子なのだから。
しかし、その聡いはずの子が
それでも諦めずに必死に神になろうとしているのだと思うと
…相当本気なのだろう
気づきたくもなかった答えに、
私は重いため息をついた。
『その本気さに免じて、今日は特別に
私という存在について教えてやろう』
何故私が黙想しているか、知りたいだろう?
そう告げながら
黙想から明けた宿儺の前に立つ。
これは、私のほんの出来心であり
些末な余興だ。
『宿儺、神になりたいと願うお前に
ちょっとした糸口をやろう』
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アイコ(プロフ) - 薊さん» ありがとうございます、村人については激しく同意です(小並感) (2021年1月12日 17時) (レス) id: 311881f587 (このIDを非表示/違反報告)
アイコ(プロフ) - 白狐さん» ありがとうございます!頑張ります(°▽°) (2021年1月12日 17時) (レス) id: 311881f587 (このIDを非表示/違反報告)
薊 - すごいですね…(語彙力低下)これからも頑張って下さい!後、村人は許すまじ。 (2021年1月12日 12時) (レス) id: 0f20c8237d (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 続き楽しみです! (2021年1月11日 21時) (レス) id: f345edd9e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アイコ | 作成日時:2021年1月7日 16時