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こうなることは、分かりきっていた。
だからあんなに私は忠告したというのに…
“お前は與那彦ではない、宿儺なんだよ“
刻印を持つお前は
人間共の望む【普通】から逸れてしまった
所謂、【異常】なのだ。
村人に、早々受け入れられるモノではないんだよ…
けれどお前は、きっと私がそう言ったところで
理解はしても納得はしないのだろう。
そういう子だ。
だから鳥居をくぐって出ていく姿に
気づいても追うことはせず
____己の目で確かめるが良い。
黙想しながら、
冷酷なまでに彼を送り出したのだった。
私は腕の中に収まる宿儺に、自身の衣をかけると
ぐっと足に力を込めて立ち上がった。
安心したように
スヤスヤと心地よい寝息をたてるそれも
しかし、パンパンに腫れ上がった顔が
なんとも痛々しかった。
『私の気まぐれで…こちらに引き込んでしまってすまない』
この愛い存在に残酷な境遇を
与えていながらもなお
“ひとりに戻りたく無い”という己のわがままが、
この子の手を手放すことを良しとしない。
宿儺よ、神とはお前が思うよりも欲張りなんだ。
『すまない…』
神はもう一度、眠る少年に懺悔すると
月明かりを頼りに、己の社へと帰って行った。
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アイコ(プロフ) - 薊さん» ありがとうございます、村人については激しく同意です(小並感) (2021年1月12日 17時) (レス) id: 311881f587 (このIDを非表示/違反報告)
アイコ(プロフ) - 白狐さん» ありがとうございます!頑張ります(°▽°) (2021年1月12日 17時) (レス) id: 311881f587 (このIDを非表示/違反報告)
薊 - すごいですね…(語彙力低下)これからも頑張って下さい!後、村人は許すまじ。 (2021年1月12日 12時) (レス) id: 0f20c8237d (このIDを非表示/違反報告)
白狐(プロフ) - 続き楽しみです! (2021年1月11日 21時) (レス) id: f345edd9e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アイコ | 作成日時:2021年1月7日 16時