あなたのことが大好きです【佐野万次郎】【三途春千夜】

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「…三途…さん？」

何が起こったかわからなくて三途さんの顔を見上げようとすると、


少し強い力で抱きしめられ、顔が見れなかった





不覚にもドキッとしてしまった




なんせこの人、長身のイケメンだからな















＿＿＿三途さんが口を開く。

「…なぁ、あんた、もうボスのとこに戻りな？」

「え？」

その瞬間に緩んだ腕から三途さんの顔が見えた。

悲しそうな、どこか寂しそうな顔をしていた。

「ここに居ちゃいけねぇよ、あんたが居なかったらボス、多分壊れちまうぜ？」

そう言い目を向けられる。

「今更…戻らないです」

はぁ…とため息をつく三途さん

「…そんなに帰りたくないのなら、
居ろよ。ここに。」

「…え？」

「だーかーら、好きなだけここに居ていいっつってんだよ！」

「でも…」

「遠慮すんなっつの。他に行く当てねーんだろ？」

「は、はい……わぁっ！」




戸惑って返事をする私の頭をガシガシっと撫でて、三途さんは部屋を出た。

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