💚×吐き気 with💜 ページ14
💚side
正直、朝起きたときから違和感はあった。なんとなくもやもやするような、ぐるぐるするような、そんな不快感。それが正体を明かさないのをいいことにマネージャーの車に乗り込んでしまったけれど、今回ばかりは失敗だったらしい。特有の匂いと揺れ、もしかしたら寝不足なんかもあるのかもしれない。
存在を主張しはじめた違和感は、そのまま吐き気へと成長していく。念のため上着のポケットにはビニール袋を忍ばせてきたけれど、使わずに済むならその方が良いに決まってる。全ての感覚を捨てたくて、目眩に追われるように目を閉じた。
「……さん、あべさん、着きましたよ」
マネージャーに声を掛けられて目を開く。結局、眠れはしなかった。駐車場から楽屋までの道のりが酷く長く感じられて、息が上がる。一歩、地面を踏むたびに吐き気が増す。内臓がぎゅうっと絞られるみたいな苦しさを感じる。自分の名前が掲げられた楽屋を目の端にやっと映したときには、もう今すぐに吐いてしまうんじゃないか、と思うくらいだった。
どさ、
一人なのをいいことに、ソファーにつっぷすように凭れ掛かる。ベルトを緩めるとそれだけで少しマシになった気がして、10分だけ、と目を閉じた。
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素の8LOOMY - とてもおもしろかったです。自分の好きなおはなしでした。 (2023年4月11日 6時) (
レス) @page5 id: 14906cc816 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーちゃん - 最高なお話でした！続きがとても楽しみです！作者さんのペースでいいので、また続きが見れたらいいなと思います😊 (2023年3月30日 10時) (レス) @page8 id: 56981ce0bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結錵 | 作成日時：2023年3月1日 19時
