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妖怪が伍匹 ページ6

狼のフサフサな毛に埋まりつつ、未だ慣れない高さに怯える。

正面の彼は幾つか質問をすると言った。


?「お前の名前はなんだ?あぁ、家名は要らねぇから名だけ言え。」

「私の名前はAです…」

?「そうか。Aな…俺はスマイルだ。」

スマイルさん…スマイルさん…よし、覚えた。でも彼が笑っている所なんて想像出来ないなぁ…

「あの…スマイルさんは何の妖怪なのでしょうか…?」

sm「俺か。俺は妖狐だ。九尾狐ほど強くはねぇけど。」

妖狐と言うと有名な妖怪だなぁ…妖怪にそれ程詳しくない私も聞いたことが有る。

「妖狐ですか…その、私の処分はどうなるんでしょうか?」

sm「質問するのは俺の方だと思ってたけどな…」

「あ、すみません…」

sm「まぁ良い。お前の処分は未定だ。この世界に人間が来るなんて滅多に無いことだからな。今から向かう奴の所には既にお前の事を連絡してある。」

「今から会う人ってどんな人ですか?」

sm「アイツは烏天狗だ。お前が纏っている妖気がソイツのものと酷似しているらしい。」

「妖気…」

sm「妖怪と出会った事は覚えてなくても、何か妖怪から貰ったものを持っていたりしないか?」

「貰ったものですか…あっ!」

あの石!六歳の時に交通事故に遭って記憶を無くしてからどうやって手に入れたものなのか忘れてしまった謎の石ならある!

「あの!これ、この石!」

リュックサックを漁り、中からポーチを取り出す。ポーチの中に大切に持っている石はなんだか無くしちゃいけない気がしてずっと持っているものだ。

石に彫られた文字は怪しく蛍光イエローに輝いている。

sm「妖気の正体はソレだな…」

彼がまた小さな声で呟くと、狼がワォンと吠える。

sm「…着いたか。」

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まめの(プロフ) - 葡萄さん» ちなみに一昨日の睡眠時間は3時間です☆寝る子は育つんですよ^^ (2019年4月30日 7時) (レス) id: f4614453c1 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄(プロフ) - まめのさん» まさか私がニヤつきながら作品を編集するボタンを押した事がバレてしまうとは…しっかり寝てて偉いですヾ(・ω・`*) (2019年4月29日 22時) (レス) id: 63db2b6d1b (このIDを非表示/違反報告)
まめの(プロフ) - 葡萄さん» 褒めると続きが出ると聞きました(期待の眼差し)あ、天才だと思ってるのは事実です〜続き読みたくて夜しか寝れないんで!! (2019年4月29日 20時) (レス) id: f4614453c1 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄(プロフ) - まめのさん» そんな褒めても何も出ませんよ!?有難いお言葉です…(_ _*)) (2019年4月29日 19時) (レス) id: 63db2b6d1b (このIDを非表示/違反報告)
まめの(プロフ) - 葡萄さん» もっと自信持って下さい!天才ですよ!語彙力の塊!羨ましいです〜(° ▽° ) (2019年4月29日 17時) (レス) id: f4614453c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葡萄 | 作成日時:2019年3月31日 15時

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