妖怪が拾陸匹 ページ17
「おおぉぉ!」
目の前に広がるのは今まで此方の世界に来てから見た景色とは一変した、広々とした水の都だった。
中央の巨大な水路を中心にした対称的な創りの街並み。水路沿いに植えられているのは桜によく似た花で、左右の家々は焦げ茶色の木造の平屋。中央の水路から枝分かれして張り巡らされている小さな水路はその平屋の間を通っている。そして何よりも、頭上にはためいている群青色の布。
それ等はバタバタと風に揺られながら空中に留まっている。
綺麗だ、と純粋に思った。人間の世界じゃこんな風景は見られなかっただろう。残念ながら持ってきていたカメラはバッテリーが切れているし、スマホも確認したが圏外だった為写真を撮る事は出来ない。今この目に焼き付けておかないと。
中央の水路には幾つかの大きな橋がかけられており、その中でも一際目立つ橋を渡った先にあるお屋敷の戸を叩く。
「あのー、Aです。」
私が少し大きな声で戸の向こう側に話しかけると、焦げ茶色の戸が開いた。
kn「お、いらっしゃい。」
「お邪魔させて頂きます。」
ペコリと頭を下げるとそんな堅くならなくても良いのに、と言われてしまった。これは癖みたいな物なんだけどなぁ…
きんときさんの後をついて行き、辿り着いたのは中央の水路が一番良く見えるという橋だった。橋のへりにきんときさんが腰掛けるのを真似して、私もその隣に座った。
水しぶきが時々足に跳ねてきて涼しい。水が流れる音も相俟ってか、また更に清々しい。
ふと隣のきんときさんの顔を見ると、水が流れていくのを嬉しそうに、それでいて少し哀しそうに見守っていた。
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まめの(プロフ) - 葡萄さん» ちなみに一昨日の睡眠時間は3時間です☆寝る子は育つんですよ^^ (2019年4月30日 7時) (レス) id: f4614453c1 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄(プロフ) - まめのさん» まさか私がニヤつきながら作品を編集するボタンを押した事がバレてしまうとは…しっかり寝てて偉いですヾ(・ω・`*) (2019年4月29日 22時) (レス) id: 63db2b6d1b (このIDを非表示/違反報告)
まめの(プロフ) - 葡萄さん» 褒めると続きが出ると聞きました(期待の眼差し)あ、天才だと思ってるのは事実です〜続き読みたくて夜しか寝れないんで!! (2019年4月29日 20時) (レス) id: f4614453c1 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄(プロフ) - まめのさん» そんな褒めても何も出ませんよ!?有難いお言葉です…(_ _*)) (2019年4月29日 19時) (レス) id: 63db2b6d1b (このIDを非表示/違反報告)
まめの(プロフ) - 葡萄さん» もっと自信持って下さい!天才ですよ!語彙力の塊!羨ましいです〜(° ▽° ) (2019年4月29日 17時) (レス) id: f4614453c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葡萄 | 作成日時:2019年3月31日 15時