Princess only for me ２【ONEPIECE】 (ページ22)

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ド「……」

ﾛｼ「……」

A「……」

え？カオスなんだけど
どうしたどうした

ド「Aの声が聞こえたと思ったんだが…」

いないか、と呟くドフィさん
え？いない？……あー、能力解いてなかったわ

ﾛｼ「ビビった…」

ビビったのはこっちッスよお兄さん

パタンとドフィさんは扉を閉めどこかに行ってしまった

A「やばいわ……ノック無しはやばいわ」

ﾛｼ「そっちかよ」

A「着替え途中だったらどうすんだよ」

ﾛｼ「いや、ガキの身体には興味ないと思うぞ」

A「こっちは精神的に無理なんだよ」

ﾛｼ「お、おー」

ったく……

それからロシーは部屋で紅茶飲んでるし
どうやって飲んでんだよ…新聞は触れないのにティーカップは触れんのかよ

ﾛｼ「なぁー」

A「ん？」

ﾛｼ「この本読みたいんだけど」

そう言って見せてきた本は最近私がモネさんにもらった騎士物語だ

A「あぁ…それね」

ﾛｼ「………変なタイトルだな」

A「なら読むのやめなよ」

作者に失礼だわと、言っておく
変なタイトルだから惹かれたんでしょうけど
タイトルは「Cavaliere rosa nero」
日本語に略すと「黒薔薇の騎士」
だが内容とは全く関係ない
むしろなぜこのタイトルにしたんだと作者に言いたいぐらいだ

ﾛｼ「っても、この本分厚すぎて読み切れねぇか」

それは読み切り版だからね
全4巻あって全部が入ったのがそれ
1巻ごとにタイトルがあるんだけど、それもまた痛いタイトルで…
最終巻が「Cavaliere rosa nero」まだマシなタイトルだ

2巻目とか「Lo, passione e amore」だぜ？
痛すぎよね！？え？意味？
……知らない方がいいと思うぜ

ロシーがまた本棚を見始めたので私は

A「ならこの本読んでみない？」

机の上に置きっぱなしだった本を手に取った

ﾛｼ「『Deserto e pioggia poi io』？」

A「ドフィさんがくれたの、砂漠のお話」

ﾛｼ「読んでくれ」

A「ふっふっふっ……仰せのままに？」

それから私による
読み聞かせが始まった