よろしい、ならば共闘だ(笑)【鬼滅の刃】

弐佰玖 ページ47

紙織「…酷いなぁ…？じゃあ早く終わらせよっか、あ！いい事思いついた！君の頸をお師匠様への手土産にしよう！そうしよう！」


勝手に話進めて自己完結すんなよ…
わちゃわちゃしてんな


紙織「そろそろ毒も効いて来る頃だし？さっさと終わらせよう」


毒…？

まさか…


紙織「腕の辺り掠ったと思うんだけど…どう？効いてきた？ふふっ、だよねぇ…効くよねぇ」

「…効かないね、全く」

紙織「そう、ならもう一回」


バサバサとまた紙が私を取り囲こもうとする
二度は捕まらないぞ と、オートバトルモード先輩が身体を動かす

そのまま技を何回か繰り出し
紙織さんを追い詰める


紙織「…… 血鬼術ッ！ 折紙・鶴 」


おお！新しい技だ
赤色の鶴が飛んでくる
多分血の色なのかな？

避ける…が、追ってくる
これは斬るしかないのかな

数が多く 範囲が広いので…やばいな


「月鏡の呼吸 拾壱ノ月 旭日昇天」


刀が黒く…！？
え、ちょ、待って！


鶴を避ける訳でも斬る訳でもなく
そのまま無視して紙織さんに近づく


紙織「なっ…！」

「(あー、これはもう)さよなら(だね)」




グシャリ

頸と血飛沫が宙を舞う

おー、中々な感じですね


刀をしまい
振り返ると、紙織さんの身体はそのまま立ち尽くしていた


紙織「…んで……な、…で」



…これ何回見ても慣れないな
ちょっと気の毒に見えるんだよね

まあ気の毒っちゃ、気の毒だよね
多分童磨さんに鬼にして貰ったんだろうけど


「さようなら、来世はきっと幸せになってね」


そうそう、罪を償って…ちゃんと更生してね、ほら、来世会えたら折紙でもやろうや



紙織「……ありがとう、でもね、お嬢さん 僕、ちゃんと幸せだったよ」

「…そっか」


なんか凄く寂しい気持ちになった
ボロボロと身体も崩れ、顔も無くなり

灰の様なものは空へ飛んで行った




嗚呼、頭がズキズキしてきた
やばい毒が回り始めて来たなコレ

とにかく今は堪えて宇髄さんと炭治郎の所に行かないと！

伊之助と善逸、お嫁さん達も心配だな…





私はまた走り出した

次回予告→←弐佰捌

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す