よろしい、ならば共闘だ(笑)【鬼滅の刃】

佰玖拾漆 ページ35

？？視点









竃門君

君には悪いことをした


杏寿郎と千寿郎の為に泣いてくれてありがとう
この四ヶ月千寿郎とも手紙のやりとりをしてくれていたそうだね


あの子も随分元気になった


初対面があのようになってしまい
恥ずかしく思う


自分の無能に打ちのめされている時
畳み掛けるように最愛の妻が病死した
それから酒に溺れ蹲り続けた私はとんでもない大馬鹿者だ


杏寿郎は私などと違い
素晴らしい息子だ


私が教えるのを放棄した後でも
炎の呼吸の指南書を読み込んで鍛錬し
柱となった


たった三巻しかない本で


瑠火の…
母親の血が濃いのだろう
杏寿郎も千寿郎も立派な子だ


そして竃門君
君にはもっと凄い力がある


また君と同期の
月陽 A君 彼女もそうだ
杏寿郎から話は良く聞いた


日の呼吸の選ばれた使い手は
君たちの様に生まれつき赤い痣が額にあるそうだ



だからきっと君たちは…









(いいえ、槇寿郎さん この傷は生まれつきのものじゃない)


(これは元々弟が火鉢を倒した時庇って出来た火傷です、さらにその上を最終選別で負傷して今の形になりました)


(俺の父は生まれつき額に薄く痣があった様です)


(A、Aは、俺よりも濃くハッキリしている)


(俺は 違います 俺はきっと 選ばれた使い手ではないのでしょう)


(Aといれば嫌でも分かります)


(でも それでも 選ばれたものでなくとも 力が足りずとも)


(人にはどうしても 退けない時があります)


(人の心を持たない者がこの世にはいるからです 理不尽に命を奪い 反省もせず 悔やむことも無い)


(その横暴を 俺は絶対許さない)

佰玖拾捌→←佰玖拾陸

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す