よろしい、ならば共闘だ(笑)【鬼滅の刃】

佰漆拾壱 ページ1

呼吸が出来ない



頭がクラクラする



全身の血が逆流してるみたいだ



ブチブチと何かが破れる音がする





あっ、これやばい

鼻から何かが垂れた




絶対鼻血やん

やば、これはもしかして…








不 審 者 認 定 さ れ る









いや、違うよ？

でもさでもさ！
猗窩座さんって結構いい身体してるんでね？
その、はい……無抵抗って言うか…





「グァ…アアア！！」

猗窩座「フゥ…フゥ……、死ぬぞA！鬼になると言え！俺は女を殺さない……一緒に鬼として高みを目指そう！」



頸を絞める力が強くなる
意識が飛かける

猗窩座さんの手に私の鼻血が落ちる





ポタポタと次第に手は赤色に染まる




「ならっ…ない！……あ、ぐぁ……」


猗窩座「そうか……ならばあの方への手土産にでもするか」




オートバトルモード先輩……
疼くな疼くな！ステイ！


あの方って鬼舞辻さんの事だよね？
なら……結構いいかも…
ちょっと話を伺いたいしね！





猗窩座「……」




私は気を失ったフリをする
猗窩座さんは頸にあったはずの刀をご丁寧にも鞘にしまってくれた


頸を持たれたまま私は足が地につかず
プラプラとしている






炭治郎「伊之助！動け！Aのためにっ！」

杏寿郎「……っ！ 月陽、少女…」

善逸「あんたは動いちゃ駄目だよ！…止血してください！」

伊之助「オラァァァァ！！」





肩に担がれたな、これ




猗窩座「日が昇り始めたな……チッ…杏寿郎、次は必ず鬼にする」




風を感じる
ダッシュしてるな……






炭治郎「逃げるな卑怯者！！逃げるなァ！！」





嗚呼……炭治郎…ごめんね

薄らと目を開ける
炭治郎と目が合った




炭治郎「Aからその薄汚い手を離せ！逃げるな馬鹿野郎！馬鹿野郎！卑怯者！！」



……そんなに罵倒したら可哀想だよ
炭治郎大丈夫大丈夫だから



「だ、いじょうぶ……たん、じ、ろう」


喉からは掠れた声しか出ない
何が大丈夫だ
全然大丈夫に見えねぇよ



「たんじ…ろう、れんごく、さんを…」

炭治郎「A！A！！嫌だァ！嫌だ嫌だ！」





どんどんと距離は離れ、もう炭治郎が豆粒のようだ



ごめんね、すぐ戻るよ







さあ！
鬼舞辻さん、

あなたの



お話聞かせてくださいね？

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