よろしい、ならば反撃だ(笑)【鬼滅の刃】

佰拾弐 ページ12

それから私達は泣き疲れたのか
そのままベッドで寝てしまっていた

アオイちゃんの怒鳴り声で起きると
すぐに部屋の外に放り出された




アオイ「…Aさん！あなた昨日は探したんですよ！？まったく…しのぶ様が呼んでます！大人しくついてきてください」

「え、いや、私は…」

アオイ「獪岳さんとは昨日ずっと一緒にいましたよね！？お友達が心配なのは分かりますかが！」

「いや、ずっとでは…」

アオイ「とにかく！来てください！長くはなりません！」



いいですね？ と半ギレで手を引っ張って歩くアオイちゃん、はい、ごめんなさい





廊下を進み、こちらです と
入れられた部屋は薬臭くて、診察室のような所だった





しのぶ「…やっと来ましたか、アオイありがとうございます」

アオイ「いえ、」





バタン
扉が閉まる音がし、胡蝶さんは鍵をかけた

え、鍵？ど、どうして？


しのぶ「では脱いでください」


…おっと、


しのぶ「今から月陽さんを診察します、人払いはしてありますので安心してくださいね」

「…っす」





一瞬 恐ろしい笑顔でてめぇ早く脱ぎやがれって言われたのかと思いました

大人しく脱ぎました









しのぶ「…生きていますか？」

「生きてます、一応、」

しのぶ「ご飯は食べてますか？」

「あんまり…」

しのぶ「寝ていますか？」

「昨日は…」

しのぶ「……どう生活してきたらこんな不健康な体になるんですか？やせ細って、下手したらぶっ倒れますよ？」

「…すみません」

しのぶ「でも、…羨ましいです」

「はい、？」

しのぶ「……何度も見ました、那田蜘蛛山で鬼の首を斬る姿、その細い腕で 何度も何度も…斬って どうしてそんな強い力を出せるのだろうか、その細い手足のどこにそんな力があるのだろうか、と」

「……」

しのぶ「私は鬼の首を斬れません 月陽さんとほぼ同じ体型、いえ、月陽さんよりもきっと丈夫な体なのに」

「それは、」

しのぶ「才能なんでしょうかね」



そんな、そんな顔しないでくださいよ

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