よろしい、ならば退散で(笑) 【鬼滅の刃】

参拾 ページ30

たんっ と木を蹴り
炭治郎がいる木の根元に近づく
すると鬼はこちらをみて怯えだした

？「ァ……アァ…誰…だ、これ…は、俺の…俺の記憶じゃ…ないっ "あの方" の…？まさか、"あの方" って… あれ……」


どうしたのだろう
ちなみに私はもうオートバトルモードに入っているので体は私の意思関係なく動く

地面を蹴り、一気に鬼の間合いまで行くと 脳内に訳の分からない技名が聞こえた
獪岳くんが言っていたのに似ているな
かっこいいから試しに言ってみよう

刀を抜き 鬼の首に刃が当たった瞬間


「月鏡の呼吸 壱ノ月 盈盈一水」

月に照らされた刃は光を反射し、川の流れのように自然に すっ…と、一瞬で

鬼の首を斬っていた


鬼が炭治郎に伸ばしていた手は
炭治郎に届く前に力尽き、ボロボロと崩れていく

鬼はただただこちらを見つめ 泣いていた
兄ちゃん兄ちゃんと呟きながら
お兄さんがいたのかな、

…私も泣いていた
そんなに不安そうな顔をしないで
大丈夫、きっと来世は幸せになれるよ、

まだ崩れていない鬼の手を握りながら鬼をまた見る

「来世は幸せになれるといいね」

？「……ありがとう」

鬼は笑っていた
泣きながら笑っていた

ツンとまた鼻が痛くなった





…そして私は考えた
もしかして鬼って元は人間だったんじゃないかと


あ、そう言えば 炭治郎大丈夫かな

気絶している炭治郎に近づき 脈を測る
トクトクと一定の早さで脈打ってるから大丈夫そうだ…、壊れている狐のお面の欠片を集め、小さな手ぬぐいに包み 上半身を起き上がらせた炭治郎の手に握らせ 今度は大きめの手ぬぐいを取り出し、頭に付けてあげる、早くかさぶたになるといいね

一応夜だし鬼がこのままの炭治郎に襲いかかったら危険なので獪岳くんから貰った藤の花の香袋を炭治郎の懐に入れておく
ごめんね獪岳くんの化身(藤の花の香袋)選別終わったら返して貰うから…









夜が明けるまであと＿＿＿








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Aさんコソコソ呼吸話

ここで初めて呼吸が使われましたがAさんの使う呼吸は型(月)が十二個もあるそうです
覚えるのが大変そうです、今回は半分の六個ご紹介します


月鏡の呼吸
壱ノ月 盈盈一水
弐ノ月 気炎万丈
参ノ月 涓滴岩・穿つ
肆ノ月 和風慶雲
伍ノ月 雷霆万鈞・宙
陸ノ月 有明の月

水、炎、岩、風、雷、と始まりの呼吸から派生した呼吸が技名に全て入っています
理由はまた後ほど分かると思います

※へ〜程度で大丈夫です

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