よろしい、ならば退散で(笑) 【鬼滅の刃】

弐拾伍 ページ25

「……獪岳くん」





月を見ながら 獪岳くん、と名前を呼んでみる
私はオートバトルモードというクソチートがあるから死なないと断言出来るけど獪岳くんや錆兎と真菰はどうだろう

同じトリップ者じゃないならオートバトルモードとか無いはずだし、見た所トリップしてきた側の人じゃなかった

獪岳くん、私はあなたが心配です
人一倍生きることに執念持ってるから
死にそうになったら鬼になってでも生きながらえようとしそうでさ

あー なんか泣きそう
獪岳くんに会いたい
いや、可愛い弟に会いたい感覚で会いたい
頭撫でたい、ほっぺた触りたい
いや、決して変態な訳ではないからな？

獪岳くんって友達いなさそうだし(偏見)
私が支えないとね！マブタチとして！

マブタチはまだ早いか？というか言い方古いな



そうこうしているうちに私は階段を上り終えようとしていた、後ろにいた子もいつの間にか隣に移動していて 私そんなに上るの遅かった？と不安になった

上り終えた先は少し開けた場所で 可愛い女の子二人が提灯を持ってる
なんかこれから選別とかやりたく無くなってきた
あの可愛い子達と遊んで帰りたい切実に



？「…あの」

「……はい、」

？「あ、すまない急に…俺 竈門炭治郎って言うんだ！君 顔色が悪い様に見るけど…大丈夫か？」


……どストレートに言って来る人だな
やっぱ苦手だこの人、心配してくれてるんだろうけど…なんか なんだろう、天然っぽさがなんかやだな
それにこの穢れなき眼

穢れたお姉さんには刺激が強いなぁ…
優しさの塊みたいな顔しやがって、嬉しいけどなんか複雑だよ…
顔色悪いとか言うなし、変態だって言いたいのか？


「(もう少し女性には配慮した)言い方(をしましょうね！可哀想だろ私！)…(まあイケメンだから許す しかしほんと)失礼(な奴だな！)元々私はこの顔…(もしかして)醜い顔(だと思われた！？ 最悪…)」

炭治郎「！！ そんな事ない…！今は少し青白い顔をしているがその赤に黄色がかった目も朱色の唇もとても素敵だ！それにこじんまりしているし鼻筋も整っている！一つにまとめている髪も少し癖があって妖艶な雰囲気で毛先が赤で綺麗だ！」

「え、…その…」

炭治郎「声も小鳥のさえずりみたいに和やかで淑やかだけど凛としていて耳に残り美しいと思う！匂いも秋に咲く金木犀の香りに似ていて好きだ…！」

「……あ、」



……とんでもねぇ炭治郎だ

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