よろしい、ならば退散で(笑) 【鬼滅の刃】

拾 ページ10

襖を静かに開けると目を見開いた雷鳥くんがこちらを凝視してきた


「あっ、起きましたか、？ 良かったです…お身体の方は大丈夫ですか？」


あれ、返事がないな

もしかして声が出ない方だった？
いや、耳が聞こえない方なのかも…どうしよう
それともなんか変なやつだなって思われてんのかな


「あのう」

？「…あ、嗚呼……ここは？それにお前は？」

「え、あ、そうですね、私はこの家に住んでる者で…ここは町から離れた山奥に建つ家、です」

？「……」

「家の前に雷鳥さんが倒れていたので…手当てをしました」

？「雷鳥？…俺の事か？」

「あ、 すみません…お名前が分かりませんでしたので勝手にイメージのお名前を」

？「いめーじ？ まあ…いい、刀は…」

「刀は枕元に、」

？「で、お前は何が目的だ」



はい、？ 目的？目的って、

……あー
なるほど分かりました、この人相当ひねくれてるね？私がなにか見返りを求めてるって思ってるなこれ
ちっ！私そんなに欲深い顔に見える？！
失礼な奴だな…、
じゃあ、求めますよ！お望み通り！


「えっと…お友達になりたいかも、です」

？「……は？」

何が は？ だよ！
会話になってないわ！

「(こっちの世界じゃ)私、友達いないので、寂しいんです」

？「……親、は、」

「(いや、こっちの世界に親いないので)分からない」

？「ふん…お前も捨て子か」



え、違う…そうじゃない
なんでみんな捨て子って思考に至るん？
ちゃんと親に育てられましたよ？

拾壱→←玖

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す