【アイカツ！】空への一歩！！

22話 ページ25

＿＿オーディション前日。



約束通り、蘭はほんの少しでも空いてる時間があれば私の練習に付き合ってくれた。


最終オーディションまでは今日含めてたったの5日後。

5日じゃ大して変わらない、意味なんて無いように感じるかもしれないけど…私には大きな変化があったように感じられた。


つまり、とても有意義な時間を過ごせたってこと。


蘭「いよいよ明日だな。」

『うん…明日で私の未来が決まるって言っても過言じゃないかも。』


蘭「そうだな…でも、Aなら大丈夫だと思う。自信持ちな？」


と、微笑んでくれる。


『うんっ、ありがとう、蘭！』


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そして、最終オーディション当日。


朝早くから私は1人、会場に向かうためにバスに乗る。


『大丈夫かなぁ…？』


窓際の席に座って、聖沢さんにもらったカードを眺める。


本当に素敵なドレス…。

こんなに素敵なドレスを作った人に、私は期待してもらってる。

それに答えられなくてどうするの？

私は羽ばたく…もっと高くへ。


『ここが、会場か…』


特別大きなホールではないはずなのに、新ブランドのミューズが決まるということで多くのファッション関係者が来ていた。

スタイリストやら雑誌の記者やら…もちろんデザイナーも。


そしてその中に…

『そら…っ！？』


私の、双子の姉、そらがいた。

向こうは気づいてないようだけど。


なんとなく…嫌だなぁ。

ずっと追いかけ続けた人に、私の必死にもがく姿が見られるみたいで。


『失礼しま〜す…』

小さな声で控え室の扉を開ける。


中へ入ると、4人の女の子がこちらへ振り向く。

この中からミューズが選ばれる。


皆んな可愛らしい綺麗な子で、私よりもスタイルが良くて。

なんとなく気が引けてしまう。


今回のステージは、"Dreaming bird"。


この歌の主人公のように、私も強くならないと…！

そらに認めてもらえるように。

隣に並んでも見劣りしないように、恥ずかしくないように。


そして私の順番が回ってきた。



.・°＊.・°＊.・°＊.・°＊.・°＊.・°＊.・°＊


※本編にアイカツスターズ！の方は絡んでこないのですが、イメージにぴったりだったので、楽曲だけは混ぜようと思います。

アイスタ、スタア二、武道館でのライブで卒業決まりましたね…。正直めちゃくちゃ悲しい。
ゲームはどうなるんだろう…。泣きそう。

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