伝説のバラが (ページ18)

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初指令3 ページ18

裏切り門を突破した私たちに更なる敵が現れる

暗闇の中､ある一匹の妖怪がこう言っていた｡

〔裏切りの門を突破したか･･･奴らはこの玄武にまかせてもらおう〕

Aside

ほんとに不気味な音がする

足がすくむほどの

頑張って歩いてたんだけどほんとに怖いし震えが止まんない

みんなはスタスタと行くし

私はポケットにあるコンパクトを取り出した

ぼ｢どうしたんだい？｣

私｢ぼたんちゃん...怖い

不気味な音がする｣

そう話すんだがぼたんちゃんの目の前に大量の寄生虫が通ったことで

私との会話はプツンと途切れた

めいいっぱい走った

これだけ不気味な音は初めてだし

空気もどんよりとしている

走っていると4人組が見えた

誰かわかんないが袖を掴んだ

私｢置いてかないでよ｣

｢ごめん｣

その声で誰だかわかった

蔵馬は私の顔を上げて涙目ですねといい

手を繋いでくれた

怖くはなくなった

だって繋がれた手に意識がすごく入ってるから

誰にだってこんなことするんだろうな

蔵馬優しいもんね

私になんか恋愛感情これっぽっちもないことなんて

私が1番わかってる

蔵馬side

急に袖を掴まれて振り向くとAが掴んでいた

Aは全身震えていて怖かったんだなって

でも怖いだけでおさまってよかった

もしかしたら連れ去られて...

何考えてるんだろう

ぎゅって袖を掴んでいる姿も愛おしくて

無意識にAの顔を上げていた

蔵｢涙目ですね｣

Aのことを安心させたいと思った

だから手を繋いだだけなのにどうも繋いだ手に熱を帯びる

Aは誰にでも手をさしのべられたら繋ぐのかな？

手に熱を帯びる度にドキドキする

暗黒鏡の時オレたちのこと助けてくれて

Aといたら母さんは笑顔になっててオレも笑顔になってる

裏切りの門の時かっこいいと思ったけどカッコ可愛いがピンと来た

さっきの袖を掴まれた時Aだったらいいなって思ったし

涙目で可愛くて理性ギリギリだった

こんな時に何考えてるんだろう

でもこんなに思ったのは｢さくら｣と｢A｣だけだ

好きなんだなAのことが...