Ｎｏ．００７ ページ8
スタッ…なんて軽やかな音を立てて私は地面に着地した。
ここで私は思った。
ここ"夢の中"だな…と。
私は運動神経良いわけじゃないし、あんな速度で長時間落下し続けていた…すなわちかなり高いところから、とんでもない速度で落ちてたと言うわけだ。
いや、普通もうグシャァ…って全身骨折どころか、東京スカイツリーから落としたトマトよりも酷い状態になっていたとしてもおかしくはないはず……多分。
ふと、周りの状況を確認しようと辺りを見回すと、どこか見覚えのある風景だった。
…ここ、私の通っていた小学校じゃん。
通りで見たことあるわけだ。
また、歩き回るか…と思い、立ち上がる。
すると…メキメキメキとまたもや地面にヒビが。
…………デジャブ。
『…ッ』
落ちていく落ちていく…真っ暗な闇の中に。
あぁ、やだやだ、目、視線がたくさん。
暗闇なはずなのに、無数の目がある。
その無数の目にじーっと見られながら、深く深く落ちていく。
恐怖のあまり冷汗がだらだらと背中を流れ、心臓がバクバクと音を立てる。
泣き出さないよう、我慢をしばらく続けていると、無数の目はいつのまにか消えていた。
よかった…とほっと息をつくと、どこから笑い声が響いた。
『やだやだッ……笑わな…いで……』
人を馬鹿にするような、嘲笑うような聞き覚えのある笑い方に一瞬パニックになる。
が、これは悪い夢だから…と自分に言い聞かせて平常心を保つ。
気味の悪い笑い声はしだいに大きくなっていき、頭の中をぐわん、ぐわんと通り過ぎる。
あぁ…私もうダメかな…
「……き……お………お…ろ……おきろって！」
『はぇ…！？ ……イッタァ！？』
声がしてハッと起き上がると、拓也がこちらを覗き込んでいたらしく、おでこを盛大にぶつける。
痛いわぁ、何してくれるのほんとに。
まぁ、お陰で目は冴えたけど。
にしても嫌な夢だったな…なんて少しフワフワした頭で考える。
「いってぇなぁ…それよりお前、うなされてたけど大丈夫か？ …って少し体調悪そうだな。うーん、まだ６時だから、数分休んでろよ？ 大丈夫そうだったら、ホール来いって顧問が言ってたから、じゃ、そゆことで」
ひらひらと手を振りながら、拓也はそう言い残して養護室を出ていった。
『キサラギちゃんに促されてから３０分くらいたってたのか…』
とりあえず、まだ頭がフワフワしてるけど、体調も安定してきたし、もう１、２分、したら行くか。
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五月雨ちゃん(プロフ) - 狂乱さん» 本当に助かりました…注意喚起ありがとうございます＜(_ _)＞ (2021年3月3日 7時) (
レス) id: 39210a60b1 (このIDを非表示/違反報告)
狂乱(プロフ) - 五月雨ちゃんさん» 大丈夫ですよ、人は物忘れと言うことをするのは誰にでもありますから……まあ、検索避けエンジンというものがあまりしれわたってないようだし…… (2021年3月2日 16時) (レス) id: 7dc8d53c73 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨ちゃん(プロフ) - 狂乱さん» うっかりしていました…すみません。直してきますね。 (2021年3月2日 11時) (レス) id: 39210a60b1 (このIDを非表示/違反報告)
狂乱(プロフ) - 検索避けエンジンというものをご存じでしょうか、nmmnに入る部類の作品は検索避けエンジン、またはパスワード掛けをしないと他のファンの方が不快になる可能性があるので、実ｼ兄者、krr先生、ykrkyositu等の検索避け表記もした方がいいと思います (2021年2月14日 13時) (レス) id: 7dc8d53c73 (このIDを非表示/違反報告)
乱数 - くられ先生の小説少ないから読めるのめっちゃ嬉しい…体調を崩さない程度に更新頑張ってください！ (2021年2月11日 19時) (レス) id: af082e8464 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：五月雨ちゃん | 作成日時：2020年10月18日 12時
