純愛サクセション【TH】 (ページ35)

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テヒョンの言う暴走とはあの夜のことなのか、

それともこのモデルのことなのか…

なんにせよ、テヒョンが謝ることなんて何ひとつない。

悪いのは全部私なんだから。

やるせなくて俯いた私の頬にそっと触れたテヒョン。

TH「A、休憩終わりにする？それとも…」

その先を言わずに私に委ねるのはちょっとずるい。

でも今の私は自分に嘘なんかつけないよ…

『…もう少し休憩したい』

顔を上げてテヒョンを見つめながらそう言うと

TH「このまま？」

期待を含んだ優しい声。

『うん…このまま…』

TH「このままだとキスしたくなっちゃう」

『キス…してほしい』

〝いいよ〟じゃなくて〝ほしい〟って言ったのは、

ただの同意なんかじゃなくて

私もテヒョンを求めてるって伝えたかったから。

TH「もう…なんでこんな可愛いの…」

可愛いなんて言葉ただでさえ言われ慣れてないのに。

そんな愛おしくて仕方ないみたいな顔で言われたら

ときめかないわけがない。

ゆっくり近づいてくるテヒョンの顔。

瞼を閉じればキスより先に

テヒョンの長い前髪におでこをくすぐられる。

そのあと重なった唇は柔らかくて、

『ん…っ…はぁ…』

何度も何度も角度を変えながら

お互いの感触を確かめ合う。

テヒョンは私の体をぐっと自分の方へ抱き寄せると

そのまま腕の中に閉じ込めて、

今度は真上から押し付けられるようなキスに変わる。